髪を切りました。
髪を切りました。
もう10なん年も長くて、こんなに短いのはいつぶりだろう?と美容師さんと考えたら、
「辺見えみりみたいにして!」
と言った時以来でした。
辺見えみりすごい流行った時あるよね。
私は身の程知らずなので、芸能人やモデルの画像を美容師さんに見せ、
こうしてくれ
と頼みます。
若い時は梨花でした。
すぐ梨花と同じ髪型にしたがりましたが、美容師さんはのっぺりとした顔の私が暴言を吐いてもこれっぽっちもバカにせず、梨花に可能な限り近付けてくれました。髪型だけ。
最近は見本がないので、
モテる髪型にして
色っぽくして
品良くして
の3パターンで回していましたが、モテる髪型にしてだけは今のところ叶わず、最近は出番も少なくなりました。
髪型ではどうにもならない性格問題。
話を戻します。
髪を切りました。
予約してからずっとどうしようか考えていたけど、朝起きて、
切ろう
と決めてから悩みませんでした。
美容師さんもノリノリで切ってくれました。
「最近どうですか?」と聞かれ、言葉が出なくて泣いてしまい、大丈夫、大丈夫と身体をさすってくれました。
切りましょう、切りましょう、と迷いなくハサミを入れてもらい、自分の迷いもなくなった気がしました。
色っぽくしてと言うのをもちろん忘れませんでした。
オダギリジョーはかっこいいけど、目の下のクマは大丈夫なのかな?と話してきました。
「自分ではどうにもならない邪気がまとわりついているような気がして、まず髪を切って邪気を払おうと思ったんだよ」
と知り合いの山伏に言ったら、
「そういうの大事ですよ」
と共感してくれたので、滝行に連れて行ってもらうところでした。
もっとやばくなったら行こう。
山伏が別れ際に、
「頑張らなくていいから、死なないでくださいね」
と背中に手を置いて言ってくれ、数ヶ月前に私も似たような状態になった友人に、
「何をしていてもいい。生きてくれていればいいんだよ。」
と言った時の気持ちを思い出し、じーんときてしまった。
「心療内科を受診してみたら?とお医者さんに言われたんだよ」
と思い切って言ったら泣いてしまって、心配をかけた母からも、
「あら、いいじゃない」
と言われました。
私は今まで核心に触れないように、弱いところをみせないように、本心を言わないようにしてきて、今までは若くて元気だったから耐えられていたけど、もう限界まできていて、いい加減人に甘えるようにしなさいよ、と自分の中の声なのか、何かのお告げなのかわからないけど、生き方を変える段階になったのかもしれません。
髪を切りました。
明日から元どおりに元気になるかわからないけど、頑張り方を変えられるような気はします。