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運営しているコミュニティと理想のコミュニティ像について|記事アドベントカレンダー企画
この記事は、コミュニティ運営者の情報共有・交流コミュニティ「コミュタン」主催の記事アドベントカレンダー企画で書かせてもらいました。
他の運営者の方の記事もとても参考になると思うのでぜひ読んでみてください!
私が現在運営しているコミュニティについて
私は主にメンタルジャンルのコミュニティを運営して活動しています。
【世の隅の端】
メンバー同士でやさしく見守り合いながら、今の気持ちなどを書ける安心感を大切にしたコミュニティ。利用者メンバーがそれぞれ個人の場所(チャンネル)を持つことができ、日記や呟きが書けるようになっている。メンタルジャンルのコミュニティですが精神疾患以外の人も歓迎している場所です。
▷コミュニティ詳細記事
【心のとまり木】
精神疾患に特化した、精神疾患や発達障害の方向けの情報交換コミュニティ。疾患のごとに場所(チャンネル)を用意。それにプラスして関わりたい度合いでカテゴリー分けしているので、そのときの体調や気持ちの状態に合わせて使い分けしやすく工夫しています。
この記事はそんなメンタルコミュニティを運営する私の視点から書いていきます。
一つの事例として参考になれば幸いです。
理想としてるコミュニティ像
心が癒される場所
端的に書くと、心の段階に合わせてゆっくり徐々にだけど前を向けるような、癒していけるような…そんなコミュニティを作っていきたいと考えています。
ただの居場所として提供するのではなく、メンタルジャンルのコミュニティだからこそ参加することで心が癒されたり、なにかその参加者にとって良い方向へ向かうキッカケを作れたらいいなと思います。
そのためにできたらいいなと思っていること
既存の2つのコミュニティよりももう一段階回復してきた人に向けた、前向きなメンタルコミュニティがあってもいいのかなと思っています。意欲的に前を向こうとしてる人を応援できるような場所が理想です。
また、「周りのメンバーがポジティブにがんばってるから私もちょっとがんばってみようかな」と元気をもらえる場所にしたい。環境というものは人の心に影響しやすいですが、それをうまく利用して良い循環を作りたいと考えています。コミュニティのターゲットを心の傾向で絞ることで、この循環が生まれやすくなるのではと思っています。
前を向けてる人なら他の一般の雑談コミュニティに入ることもできるかもしれません。しかし、前を向けている(向きたいと思っている)けど、いきなりそういったところに入るにはハードルがあると感じる人もいるでしょう。そういった人のためにも段階を用意することは必要だと思っています。
そして、精神疾患がない方でも心理的安全性が確保された空間で会話したい人は多くいるのではと思うのです。私はメンタルコミュニティの運営者が管理するコミュニティだからこそ、保てる心理的安全性の質があると感じています。
(これに関してはまた別記事を書くかもです。)
安心を求めてる人が参加しやすい、ライトで明るめなメンタルコミュニティもあっていいのではないでしょうか。
これをただの理想で終わらせないためにも、実現するにあたっての課題や考えていかないといけない点について書いていきたいと思います。
その前に、なぜ既存のコミュニティではだめなのかについて書きます。
なぜ既存の2つのコミュニティでは足りないのか?
「世の隅の端」は、気持ちの吐き出しができる場所というのをテーマに掲げていて、なおかつ個人のスペースをメインコンテンツとしているため交流スペースが少なめです。また、今は気持ちの吐き出しのその先はまだありません。そこまでを1つのコミュニティの要素としてしまうと、「世の隅の端」のユーザーはまだしんどさを感じてしまう段階の人が多い。前を向くのを急かすのは厳禁だと思っています。急かすことでそこは安心できない場所になってしまいます。まずは心理的安全性の確保が最優先。メンタルコミュニティでは特に大切なことだと思います。安心して療養するための場の提供が「世の隅の端」の役割だと思っています。
前を向くのはゆっくり徐々にでいいのです。焦りはより人を追い詰めるものでもあります。うつ病などのメンタルの問題に関しては、焦ることは本当によろしくないです。
「心のとまり木」は精神疾患や発達障害を持っている方をターゲットにしているので、それ以外の健常者の方の交流が想定されている場所ではありません。またほとんどが当事者の方なので、回復(または寛解)までまだ時間を要する方も多くいらっしゃいます。関わる度合いでカテゴリーを分けているのでより上の段階を作ることもできるかもしれませんが、1つのコミュニティに要素や役割が多すぎると用途が分かりにくくなる可能性があるので避けたいと思っています。
また、どちらとも既に1000名以上が参加しているコミュニティであり、そこに大きな新要素を加えると多くの人を戸惑わせてしまいます。だからこそ、新しいコミュニティという形で次の段階の場所をつくる必要があると感じました。
(実際に作るかどうかはまだ検討段階です。)
課題
1. 人員不足
現在運営しているコミュニティの管理だけでもだいぶタスク過多な状況で、このまま新しいコミュニティを建てるのは無謀です。もし実現させるなら新しい協力者が必須だと感じています。しかし、ただ募集すればOKというわけでもなく…。メンタルコミュニティは繊細なものなので、その運営は誰にでもすぐ任せられるものではないと感じています。
これは運営メンバーになってくれる方探し育てる形で対処していければと考えています。とはいえそれもまた簡単な話ではありません。メンタルコミュニティの運営について知ってもらいながら、ゆっくり一緒に運営活動をしていける方と出会えたらいいなと思います。
2. 他のコミュニティとの差別化
コンセプトをどう構成に落とし込むか。ただ雑談とメンタルについて話せる場所を入れるだけでは周りの他のコミュニティと同じになってしまいます。
これについては、心理学などで研究されてる内容を参考に構成を考えていこうと思っています。自分の経験だけは考えるのに限界があると思ったからです。メンタル要素ばかりが強くならないように、交流の要素も入れるつもりです。しかし、こちらに関してはまだ良い案に辿り着けていないのでもう少し考えます。
行動しなければ始まらない
色々と考えてはいますが、まだ理想を思い描いてる段階です。もし実際にするのがこの方法ではなかったとしても、何かしらの方法で今よりちょっとでも生きやすい世の中になるように行動したいと思っています。少し大層なことを言いましたが、ちょっとずつでもできるところから動いていかないと何も変わらないと思うのでやるっきゃないです。
メンタルヘルスの問題は年々注目されつつはありますが、まだ日本は理解度が低いように思います。心について向き合うことが普通な世の中になると、もう少し生きやすくなる気がします。
この記事が参加している「記事アドベントカレンダー企画」について
ここまでメンタルコミュニティを運営している私の思考を1つの事例として書いてきました。この記事が参加している企画では、他の方々の考えも読むことができます。下記がその企画の目次記事になります。ぜひ読んでみてください。
この企画は「コミュタン」さんが主催されました。
こちらのコミュニティも要チェックです。
【コミュタン】の紹介
コミュニティ運営者の情報共有・交流コミュニティ。
様々な施策や事例の共有、コミュニティ運営に関する意見交換を行います。運営ノウハウをもっと深めたい!そんな運営者は気軽に参加くださいませ。堅苦しい場ではなく、温かい感じで気兼ねなく知見を共有出来たら良いですね~!
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