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#フィルム写真
フィルムカメラのすすめ〜幸福な無駄を愛する
これは誰かの受け売りだが、昔の家族写真のアルバムを見返していて面白いのは、観光地でピースしている写真ではない。旅行から帰ってきた後余ったフィルムを使い切るために撮った写真だという。
それは疲れてソファーで寝ている親父だったり、風呂上がりの自分自身や兄弟だったり、昔住んでいた家の台所をただ撮ったものだったり。
そういう、アルバムの端っこの方に乱雑に仕舞われているような、一見無駄な写真こそ
フィルムカメラと、自分を知ること
「ぼくもぼくのことが理解できればと思う。でもそれは簡単なことじゃない。だから絵に描くんだ」
(村上春樹『騎士団長殺し 顕れるイデア編』より)
突然だが、僕はほぼ自己満足で写真を撮っている。僕は撮った写真の99%をSNSにあげない。彼女をメインで撮るが、彼女のために撮っている、という認識もない。あくまで自分が撮りたいから撮っている。
写真を撮ることによって得られる副次的な効果がひとつある。