ロックダウン中の町から一時帰国している知り合いの話を聞いて

ワクチン接種と短い休暇のために一時帰国している知り合いに会いました。その海外の都市では今もロックダウン中とのことです。

※　知り合いからの話を元に記述しておりますので、正確な情報と異なるかもしれません。ご了承ください。

・家族３人（夫、妻、小学生の男の子１人）でロックダウンしている町に住んでいる。夫の仕事のために滞在している。

・仕事はリモートワークと出社がだいたい半々くらいの割合。小学校は完全にオンライン。

・小さなアパートメント（リビングとベッドルーム）で過ごしている。屋上にはプール、中庭付き。

・ワクチン接種したので、９月下旬にはロックダウン中の町へ戻る予定。

・今、小学生の男の子は、日本の小学校に転校というかたちで、通っている。こちらはオンラインではなく、通常通り登校し、授業に参加している。

およそ一年ぶりくらいにこの家族に会いました。会ってみて感じた印象は、表情が暗いでした。また、３人とも前より太ったなと思いました。小学生の男の子も横に大きくなっていました。それと新型コロナウイルスに対しての警戒度が高いなと感じました。一般的な日本人の感覚、感染症対策より厳重でした。普段ロックダウンしている町で過ごしているからかなと思います。

外の広い公園でテイクアウトしてご飯を食べたのですが、表情、言動、行動全てに元気がありませんでした。覇気がなく、どこか虚ろな表情で、話しても直ぐ会話は終わりました。うちの子たちがご飯を食べたらすぐ、遊びだした横で、小学生の男の子は「眠い、疲れた」といって横になりだしました。

夫婦もご飯を食べたらすぐ、席をたって散歩していました。とても久しぶりの再会を喜び合う雰囲気でもなく、うちの家族だけ、ただただ公園に遊びに来たといった感じでしたね。

よくよく話を聞いてみると、その小学生の男の子が昨日「もう○○（ロックダウン中の町）には帰りたくない。今の小学校に行く」と言っていたそうです。夫婦は家族全員でまた、ロックダウン中の町に戻ると決めていたようなので、その発言にショックを受けたと奥さんが言っていました。

この話を聞いて、だからなのかと思いました。その小学生の男の子がやたら僕に付きまとって、遊ぼうとしていたんです。まるで何かから逃げるように、誰かに助けてほしそうに、サインを送っていたんだと思います。

人の家族に対して、もちろん偉そうなことは言えません。ロックダウンを経験したこともないし、海外に家族で住んで仕事をしたこともありません。

ですが、その小学生の男の子を意志を、気持ちを大事にする選択をしてほしいなと思います。いつだって、子どもは大人に振り回されてしまいます。その男の子が「帰りたくない。日本にいたい」と言うことはとても勇気が必要だっと思います。その正直に出してくれた気持ちを受け取って、その家族にとって、一番いい選択をしてほしい、家族全員で納得した道を進んでほしいです。

僕も微力ながら、何かできることをしていきたいと思います。

それではまた！