耳管狭窄症/耳管開放症の原因を特定した

耳管狭窄症歴約20年。
ここ5年ほど左耳のこの病気に向き合ってようやく自己治療の道を見つけたので解説します。
また私は右耳が開放症だった時期があるので、開放症についても原因はこうなんじゃないかなーと思うところがあるので語ります。
ただしあくまで原因の一つですので、絶対これだと主張する気はありません。

※左右が出てくる場合は全て左側が耳管狭窄症/耳管開放症であるとして話します。(私がそうなので)
逆側の人は入れ替えて読んでください。

耳管狭窄症の原因

耳管を細長いゴムチューブで想像してもらえれば分かりやすい。
そのゴムチューブを詰まらせるにはどうすれば最も簡単か。
指で押しつぶせばいいだけ。
それが耳管狭窄症の答えです。
実際には耳管を押しつぶして閉塞させてるのは顔の凝り固まった筋肉という訳です。
その筋肉は外側翼突筋だと思われます。
(思われます、というのは顔の骨の中にある筋肉なのではっきりそうだと断定出来なかったからです。)

なぜ片方の顔の筋肉が凝り固まってしまったか。
原因は左右の顎の嚙み方のバランスが崩れてる事が大きいでしょう。
外側翼突筋は咀嚼に伴って咬筋と同時に使用される筋肉の一つです。
私には過去、右の虫歯を放置して左ばかりで片噛みしていた事がありました。
その癖が虫歯の治療後も残ってしまったのが原因でした。
同様に思い当たるフシはありませんか?
違うと思った方も即答せずに、是非じっくり考えてみて欲しいです。

この噛みバランスの崩れで耳管狭窄症と同時に併発しやすいのが顎関節症です。
顎の開け閉めで痛みなどがなくても、大きく開けて閉じてを繰り返した時に、クリック音のようなものが発生すると顎関節症のようです。
私もそうでした。

耳管狭窄症の治療法

やる事はバランスよく噛める状態に戻す。
それだけです。
ただし、その為には両方で噛めばいいという訳ではありません。
今まで左側ばかりで噛んできて左顎の筋肉が発達、酷使されてきたのだから、バランスを取るためには今度は右側ばかりで噛む習慣をつけましょう。
右の歯に問題を抱えてる人はまず歯の治療をすべきです。

また凝り固まった筋肉をほぐす為にもストレッチが大事です。

・顔を少し右側に傾けて上を見上げる動作が効果的です。
左側の顎から首にかけての筋肉のコリを感じませんか?
ここを伸ばしましょう。

・もう一つは下を向いた状態で顎の力抜いてだらんと下に垂らします。
左顎が凝り固まってるとだらんと垂らすのが難しいです。
左右でどれだけ違うか比べて見ると分かりやすいです。


左顎の筋肉を使わないように意識して生活するのに苦労した点は、普段どうやって口を閉じるんだってことです。
顎を本当に緩めたら口がパッカーンて空きっぱなしになっちゃいますよね。

もちろんこれも右顎で行えばいいのですが、大事なのは口輪筋を意識することです。
口輪筋は口周りにある口を閉じる為の筋肉です。
口輪筋を鍛えることで引き締まった口周りになり、一石二鳥です。
これができてくると耳の詰まり感も少しずつ改善されてきます。

そのうちにストレス管理も大事だと気付きました。
仕事などに没頭していると、いつの間にか左顎で歯を噛みしめているんですよね。
「歯を食いしばる」なんて慣用表現がありますが、ストレスがあると噛みしめが無意識に起こります。
この癖を意識して直していくのが本当に大変でした。
また噛みしめていないと思っても、ストレスがあると筋肉が緊張してきて、左耳の詰まり感が出てきます。
簡単ではありませんが、ストレス対策を意識してみてください。


耳管開放症の原因

耳管狭窄症と原因は全く同じです。
左右の顎の噛み方のバランスが崩れているからです。
その為、やはり顎関節症も併発している事があります。
またもう一つの原因として筋肉の不足があります。

耳管開放症になりやすい人の特徴として、
1.女性
2.妊娠中
3.急激なダイエットをした
等が挙げられるようです。
これらを解説していきます。

1.女性
女性は男性より筋肉が少ないです。
その為、左右の顎の噛み方のバランスが崩れた時に、普段噛まないほうで顎の筋肉が衰え、耳管を開閉する筋肉が衰え開きっぱなしになると考えられます。
これは逆説的に取ると耳管狭窄症は男性がなりやすい、となるのですが、医療サイト等でそう書かれてはいませんが、おそらくそうなんじゃないかなーと個人的には思っています。

2.妊娠中
妊娠中は胎児に栄養を取られて、タンパク質が不足して筋肉が衰えがちになるのではないでしょうか。


筋力不足が起こるのは特に胎児が大きくなる妊娠中期~後期が大きいのではないのでしょうか。
現代人のタンパク質摂取量は1950年代水準まで落ち込んでいるようです。


3.急激なダイエット
耳管開放症でよく言われるのが急激なダイエットですね。
急激なダイエットほど筋肉が落ちやすいです。
2.で書いたのと同様筋力不足になります。

たまに両耳が耳管開放症だという方がいるようです。
おそらく噛み方のバランスは悪くなくて、単に過度のダイエットによる激しい筋力の低下が起こったのが原因だろうと思います。

耳管開放症の治療法

耳管開放症の治療法は耳管狭窄症に比べたらはるかに簡単だと思います。

まずしっかりタンパク質を摂りましょう。
左右の噛みバランスを直すのは耳管狭窄症の項目で書いたのと同様です。
あとは顎の筋トレもすると効果的です。

下向いた状態で顎を後頭部側に引き上げるストレッチをしましょう。
よく耳管開放症の人が頭を下げると改善すると言いますが、実際にはこのストレッチが自然に行われてるからだと思われます。

また耳管狭窄症と同様ストレス対策も大事です。
ストレスは耳管狭窄症でも書いた通り筋肉の局部の緊張をもたらしますが、同時にコルチゾールを分泌させ、これが筋肉を分解させます。


終わり

もっと書きたいことは山ほどありましたが、書く気力がないのでざっと書いてみました。
最後にもう一つ、必ず治ると信じる事が大事です。
この耳管狭窄症/耳管開放症はもはや難病等ではなく、はっきり原因がある、自分で治せる病気なのです。
私自身、まだ耳管狭窄症が完全に治ってませんが、初期から大分改善されてきて、もうすぐ治ると確信できるぐらいになってます。
そう信じる事でストレスも減り、この病気も改善される好循環が生まれます。
つらい病気ですが、治す為には明るく生きる事が大事です。

乗り越える為に共に頑張りましょう!


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