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APACC/BPACC症例はを爆速で作る!エビデンスに基づいた王道フローチャート大公開【更新型】

(更新日:2024年8月18日)
こんにちは、薬剤師よっちゃんです。

突然ですが、薬局薬剤師の皆さん、がん患者さんへの対応で困ったことはありませんか?

「この副作用どうしたら良いの?」「何の薬で対応するの?」「エビデンス?むずかしい。」「こんなんじゃ症例集められないよ」「あぁ、がん患者さんの指導がしんどい」

・・・あると思います。

僕もがん患者への継続的な指導をし始めた頃はそう思っていました。でも、今は違います。症状に対するフローチャートが出来ていると対応がスムーズになりますし、迅速な対応が可能です。

もちろん、がんの専門資格である【APACC/BPACC】の症例として使えるような対応です。つまりはエビデンスに基づいた、標準的な対応という事です。

ぶっちゃけ、この内容が頭に入っているだけで、1年目の薬剤師でも介入することが可能です。

そのように作りましたし、実際、このフローチャートを元に1年目の子も症例になるような介入ができ、患者さんから感謝されています。

今まで、言葉でずらずら書いている本やSNSの投稿で情報が散漫になっていて、混乱していた人も多いと思いますが、フローチャート1枚で視覚的にも把握しやすいよう作成したので、現場でも使用することができ役に立ちます。

今回は病院薬剤師だけではなく、特に薬局薬剤師が介入しやすい内容でお伝えしていきたいと思います。

王道フローチャートを確認することで、下記の2つのノウハウを得ることが出来るように作成しています。

・薬剤の追加提案についてよりイメージできる
・指導する上での必要な確認事項が理解できる

また、エビデンスに沿って作り上げているフローチャートのため、専門試験の症例としてもきちんと通用する内容です。

知っているか否かで1~2年以上早く必要症例数が集まります。(これは症例数増やすだけでなく、患者の為にも繋がっています。むしろそこが一番重要。)

ぜひ、参考にして頂き質の高い介入を行いAPACC、BPACCの取得、患者対応に臨んでいただければと思います。

また超お得情報ですが、実は今回、フローチャートだけでなく、症例を書く際のポイントや実際に症例10症例についても修正なしで共有していきますので、かなーり濃い内容の記事に仕上げています。

さらには更新型の為、一度買ってしまえば一緒に知識を更新していけるようにしています。内容が濃くなり、長い!と感じるようなら、気になる見出しからクリックして飛ぶようにしてください!お手数おかけします。

それでは、行ってみよう!


「外来がん」の専門が作られた背景

まず初めに、外来がん治療認定薬剤師(APACC)や外来がん治療専門薬剤師(BPACC)が設立した背景をおさらいし、何が求められているのかを再度確認していきましょう。

<がん患者の罹患率の上昇>

高齢化も相まってがんの罹患数は年々上昇傾向にあります。

「がん統計」の情報は2019年が最新のようになっていますが、今までの推移から今も罹患数*1)は上昇傾向になっているのは予想できるでしょう。

*1)罹患数:一定期間のうちに新たにがんを発病した人数

罹患数(全国 男性)
罹患数(全国 女性)

また、皆さんもご存じの通り、日本の死亡率の第1位は「悪性新生物(がん)」です。

つまり、今後がん患者さんと接する機会が増えていくことを示唆しています。

<新たな治療法、エビデンスが随時更新される>

米国を筆頭に次々と新薬が開発され、また治療の適応も拡大し続けています。

ただでさえ、日々業務に追われているのに、がん領域の情報を常に更新し続けるのは至難の業です。

がん領域に精通している薬剤師を設けることで、不測の事態が起こった時や有害事象への対応がさらに適切なものになります。

<副作用管理が煩雑になっている>

新薬の開発や治療の幅が広がることは、副作用管理が煩雑になることも意味しています。

また、支持療法についても日々エビデンスの蓄積され、新たな選択が増えたり、今まで使えてたものが使いにくくなることもあります。

がん専門の薬剤師がいることで、薬局全体での底上げをすることもでき、最終的に患者さんの為に貢献することが出来ます。

外来がん治療認定薬剤師(APACC)、外来がん治療専門薬剤師(BPACC)を取得してみたいと感じた方の為にAPACC、BPACCとは何か、どのような条件が必要なのかを解説していきます。

外来がん治療(専門)薬剤師(APACC/BPACC)

<取得条件>

  • 3年以上の実務経験

  • がん領域の研修で60単位以上取得

  • エビデンスに基づく薬学的介入実績の10症例提出

  • がん領域の認定試験の合格

  • 面接試験の合格

基本的にこの5つの条件を満たすことで、外来がん治療認定薬剤師(APACC)の認定を受けることができます。

外来がん治療専門薬剤師(BPACC)については上記の条件に加えて、①5年の実務経験②認定医療機関への30日間の研修が必要となります。

<求められる役割>

外来がん治療認定薬剤師(APACC)と外来がん治療専門薬剤師(BPACC)でどのような役割が求められるのでしょうか?

まず、外来がん治療「認定」薬剤師(APACC)についてです。

下記にも示しているように日本臨床腫瘍学会(JASPO)によってきちんと明言されています。

外来がん治療認定薬剤師(APACC)の役割

言葉だけだとイメージが付きにくいと思いますので、JASPOのHPより抜粋したイメージ図を参考にしてください。

外来がん治療認定薬剤師(APACC)の役割のイメージ図

もっと噛み砕いて細分化します。

  • 薬物療法に対する具体的な患者指導

  • 副作用のモニタリング

  • モニタリングした内容を元に医療機関へフィードバック(患者の状況や支持療法の提案など)

これらがきちんと行えることが求められています。

それでは、外来がん治療「専門」薬剤師(BPACC)で求められる役割についても解説していきます。

外来がん治療認定薬剤師(APACC)の役割に加えて、「病院と薬局の連携を密にし地域単位でがん薬物療法に対応できる」ことが求められています。

外来がん治療専門薬剤師(BPACC)の役割

役割のイメージは外来がん治療認定薬剤師(APACC)と同じですが、加えて、更なる地域連携の強化が重要となります。

外来がん治療専門薬剤師(BPACC)では、認定病院での実地研修があるため、院内でどのように化学療法が導入されるのか、どのような対応がなされているのかを把握することが出来ます。

現場を知ることで、医療機関と調剤薬局との連携をどのように行うべきか相互に考えることが出来、更なる地域活性に繋がります。

また、在籍している調剤薬局全体の知識向上を行う事も求められており、個人の能力だけでなく、薬局全体のがん領域の底上げも期待されています。

外来がん治療専門薬剤師(BPACC)の役割のイメージ図

<得られるやりがい>

基本的に外来がん治療認定薬剤師(APACC)や外来がん治療専門薬剤師(BPACC)で感じられる共通のやりがいは「専門知識を発揮し患者の為になること」です。

また、がん専門を取得すると、薬薬連携の観点から、医療機関や他薬局とのコミュニティも広がります。人とのつながりができ、さらに地域単位での取り組みとなるため、責任感や充実感を味わうことが出来ます。

さらには、専門医療機関連携薬局の標榜にBPACCは必須の資格であり、高い専門性を持つ薬局へ成長させていく必要もあります。

そのためには、自身の学びだけではなく、いかに薬局内の薬剤師に共有し底上げが出来るかが重要になってきます。

「教育」に少しでも興味を持っている人であれば、これもやりがいの一つになるでしょう。

APACC、BPACCのやりがいとしては、下記の通りです。

  • 専門知識を生かした患者指導や薬学的介入

  • 薬薬連携強化のため地域単位での活動になる

  • 医療機関や他薬局とのコミュニティが増える

  • がん領域の「教育」にも携われる

余談ですが、2023.11.20時点でAPACC取得者は982人、BPACC取得者は757人です。つまり、外来がん治療の専門資格を持つ薬剤師は2000人弱だという事が分かります。

全国には約32万人の薬剤師がいるため、この専門資格を持っているのは全国の薬剤師の内たったの0.625%ほどです。かなり希少な資格だという事が分かりますね。

外来がん治療認定(専門)薬剤師(APACC/BPACC)を取得するメリット

先ほど、APACC,BPACCのやりがいについてお伝えしましたが、この章では、やりがい以外のメリットをご紹介してまいります。

<横の繋がりが増える>

やりがいの所でもお伝えした内容と近いですが、外来がん治療の専門資格を有することで、地域の集まりや学会などの参加も増える事でしょう。

そうなると自身の会社以外の人間と関わりを持つようになります。

近隣薬局だけではなく、医療機関の医師や薬剤師も該当するでしょう。そういった、他の会社、医療機関に勤めている人との関係が増えることで、新たな視点を得ることができますし、より連携を重ねることでさらなる知識の向上も見込めます。

<転職に有利になる>

先ほどもお伝えした通り、外来がん治療の専門資格は非常に希少です。

そして、今回の診療報酬改定でも「専門医療機関連携薬局」に対する加算は組み込まれませんでしたが、今後は必ず加算が付くことが見込まれます。

理由は冒頭にもお話した、がん患者の増加や新薬の発売、副作用モニタリングの煩雑化などが問題となっているからです。

現在、BPACCに対する手当は、「ア○ン」「日○調剤」のみが月50,000円を資格手当として支給していますが、その他の薬局はほぼありません。

しかし、加算が付くことで、可能なら自分の会社も標榜を立てたい!という企業は出てくるはずです。特に門前薬局を構えている会社なら尚更。

そういった、需要のある場所を選択することで転職は有利に運ぶこともできます。「やる気」よりも「実績(数値や資格)」で会社は転職者を見るからです。

<キャリアアップに繋がる>

外来がんの専門を取得することで更なるキャリアアップが見込めます。

これは単に給料が上がるという意味ではありません。薬局全体に対して知識の底上げを行う必要があるため、今後「教育する側」としてキャリアを積む道が見えてきます。

また、会社が中~大規模であれば、さらに会社の中核で仕組みを作る側としても活躍していく未来も見据えることが出来るでしょう。

もちろん実働部隊の最前線で活躍することもできます。

でも自分の進むに道に選択肢ができるのは良いことですよね!

外来がん治療(専門)薬剤師(APACC/BPACC)を取得するデメリット

メリットがある反面、デメリットも存在します。

デメリットもキチンと把握した上で心構えをしっかり持っていきましょう!

<日々進歩する情報の更新が大変>

がん領域は最も日々エビデンスが更新されている分野です。

その専門を取ろうというのです。その日々更新される情報に目を通し、把握する能力が求められます。

各がん種の診療ガイドライン、副作用管理に対するガイドラインなど数十種類の書籍も数年単位でゴロゴロ改定されます。

さらには月に数件は新薬発売、適応拡大がされています。

慣れるまでは非常につらいでしょうが、徐々にがん専門の薬剤師としての自覚も芽生えてくるでしょう。

<仕事の幅が狭くなる可能性>

これは「キャリアアップの道半ば」でよくあるデメリットです。

薬剤師は幅広い知識と経験が必要です。しかし、「がん専門」の資格を取得することで、他の疾患よりもがん患者への対応が多くなる可能性が高くなります。

薬局の店舗によっては、がん患者の服薬指導のほとんどを専門薬剤師が行っている場所もあるようです。

本来、薬剤師に求められるジェネラリストとしての業務が今よりも間違いなく遠ざかるため、仕事の幅が狭くなったと感じるデメリットがあります。

しかし、メリットでもお伝えした通り、その後には職域の拡大のチャンスが必ずやってきますので、目の前にある使命を全うしていきましょう!

<資格の更新が色々と大変>

日々エビデンス、治療法が追加、修正されるため、情報のアップデートが非常に重要な分野です。

日本臨床腫瘍学会(JASPO)もそれを考慮し、3年ごとに資格の更新が必要になります。

  • 60単位の取得

  • 認定の筆記試験合格

上記の2点をクリアする必要があります。皆さんが苦労を重ねて合格した介入症例は必要がないので、少し気が楽かもですね。

しかし、単位取得や認定試験の申請や登録料もかかるため、金銭的な負担も感じられるでしょう。

介入症例のためのフローチャート大公開

APACC、BPACCとは何か、それらのメリットやデメリットについて解説してきました。

それでも改めて外来がんの専門を取りたい!と感じた方のために、「超難関!薬学的介入実績の対策フローチャート」をご用意しました!

また、フローチャートを活用した実例の紹介と介入する上でこういう点もあるから気を付けて!という内容も記載しているので、より応用的な考え方もできるようになります。

今回、お伝えするフローチャートは下記の通りです。

  • 悪心・嘔吐

  • 下痢

  • 口内炎

  • 皮膚障害

  • 手足症候群

  • 末梢神経障害

  • 高血圧

  • 疼痛コントロール

  • オピオイドの便秘

また最後の章では、実際に症例を通過した10症例をご紹介していきます。

しかし、ここからは有料としております。

「がん患者さんに対して自信をもって対応していきたい」「資格習得を本気で目指したい」と思う人のみ購入をお願いします。
僕も本気で書きました。

それでは、本題に参ります。

「エビデンスに基づいた王道フローチャート」
「症例報告のポイントと実際の10症例」
の紹介です!

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