薬剤師よっちゃん│外来がん治療専門薬剤師
抗がん剤に興味はあるけど、苦手意識が強くて抵抗を感じていませんか?投薬時に何を聞いたら良いか分からない、質問に答えられないなどの悩みを解消させていきます!また、最終的には専門資格の症例に繋がるような内容までお伝えしていきます!みんなでStepUpしていきましょう!
(更新日:2024年8月18日) こんにちは、薬剤師よっちゃんです。 突然ですが、薬局薬剤師の皆さん、がん患者さんへの対応で困ったことはありませんか? 「この副作用どうしたら良いの?」「何の薬で対応するの?」「エビデンス?むずかしい。」「こんなんじゃ症例集められないよ」「あぁ、がん患者さんの指導がしんどい」 ・・・あると思います。 僕もがん患者への継続的な指導をし始めた頃はそう思っていました。でも、今は違います。症状に対するフローチャートが出来ていると対応がスムーズに
こんにちは、薬剤師よっちゃんです! 抗がん剤の流れって皆さんご存じでしょうか? 特に保険薬局では、「いつもと違う抗がん剤が処方されてるぞ!?」って戸惑うことありますよね。 あるいは、「抗がん剤の処方がなくなってる!?」となることも。 今回はそんな疑問を解決するために、抗がん剤治療の流れをおさらいしていきたいと思います! 抗がん剤治療の目的まず抗がん剤治療の流れをお話する前に、治療の目的を知ることが重要となります。 目的が異なれば治療の流れも変わるからです。 具体
こんにちは、薬剤師よっちゃんです。 今年のAPACC/BPACCの筆記試験が近づいてきましたね。自分も試験の前はかなり緊張して震えていたのを今でも覚えています。 さて、この記事を読んでいる中には、外来がん治療認定薬剤師(APACC)あるいは外来がん治療専門薬剤師(BPACC)の取得を目指そうという人も多いのではないでしょうか? しかし、「症例を作りたいけど中々上手く症例に出会えない」という言葉を僕はよく耳にするのですが、皆さんはいかがですか? おそらく資格を目指す人の
こんにちは、薬剤師よっちゃんです! 皆さんは患者さんから「生ものとか避けた方が良いんですよね?」って言われたことはありませんか? あるいは、骨髄抑制により免疫力低下するから感染リスクのある生ものはダメなのでは?と思う事はありませんか? 今回はそんな疑問にお答えしようと思います! 抗がん剤治療中の懸念ここ数年で化学療法は発展してきました。 分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場があり、がん種によっては殺細胞性抗がん剤の使用率も変わりました。 しかし、骨髄抑制(
こんにちは、前日チートデイのため食べ過ぎて浮腫みまくってるよっちゃんです(笑) 今回は、抗がん剤が変更になった時に「なぜ?」と思う方は意外と多いかもしれません。 実習生や若手の薬剤師さんはそこまで意識できず、日々の業務に追われていると思います。おそらく、中堅以上の方でも疑問に思う人は一定数いらっしゃいます。 あなたはいかがでしょうか? 全然ばっちりだよ!って人には物足りない内容ですので、閉じてもらって全然かまいません!(笑) それでは、本題にいってみましょう! 抗
こんにちは、朝からジャズミュージックを聴きながら休みを堪能しているよっちゃんです。 今回のブログのタイトルを見て「ドキッ」っとした方は多いはず。 なんてったって、薬剤師が現場で一番よく参考にするのが添付文書であり、副作用についてもこの媒体を使用するからです。 なぜ「抗がん剤の副作用フォローに添付文書を見ることは落とし穴」なのか解説していきたいと思います。 特に、抗がん剤は副作用が多くて、何を聴取すればいいか分からない。と悩む人にはぜひ読んでいただきたいと思います。
こんにちは、天候が雨だとやる気が半減してしまうよっちゃんです。 さて、抗がん剤の中には「休薬期間」が必要になるものが存在しています。 「がん細胞をやっつけたいのに、休んでたら効果が少ないんじゃないか。」このような疑問は意外と持つ方は多いですし、患者さんに関してもこのように思っている方が多いです。 あなたはなぜ休薬期間が設けられているか、ご存じでしょうか? ちょっと不安かも…と思った方はチャンスです。 これを読めば休薬期間の必要性がきちんと理解することが出来るからです。
こんにちは、薬剤師よっちゃんです。 今日は久しぶりに朝カフェしながらパソコンをカタカタして優雅な時間を過ごしています。 話はがっつり変わりますが、抗がん剤治療を受けている患者さんと話をしたときに、「気持ち悪さ」の訴えを聞くことって結構ありませんか? がん患者さんの悪心を聞いたときにキチンと対応できるぜ!という人もいるかもしれませんが、抗がん剤の悪心ではない可能性も考えることが出来ているでしょうか? この問いに「……」っとなった方は見てほしいです。 インスタグラムにも
こんにちは、朝のランニングで目覚めが超スッキリした薬剤師よっちゃんです! いきなりですが、皆さんが抗がん剤服用、あるいは投与している患者さんと副作用について話したときに、「ちょっと~」「結構~」「少しだけ~」と聴取することはありますか?(例えば、ちょっと気持ち悪かった等) そんな副作用を聴取したときあなたはどのように評価を行っているでしょうか? また、どの程度の副作用なのかを具体的に理解することは出来ているでしょうか? 今回はそれらの疑問や悩みを解決できる有用なCTCA
抗がん剤の中には、高血圧を引き起こすものがあります。 どのような抗がん剤が高血圧をもたらすのか、その対応方法や注意点を抑えていきましょう! 抗がん剤の高血圧まずは高血圧になる抗がん剤やその副作用によりどのようなデメリットがあるのかを分かりやすく解説していきます。 高血圧になる抗がん剤 高血圧を引き起こす抗がん剤はいったい何でしょうか。 主に、VEGF(血管内皮増殖因子)に関与する抗がん剤には高血圧の副作用が多く報告されています。内服にも点滴にも存在する為、それぞれど
こんにちは、薬剤師よっちゃんです。 突然ですが、薬局で抗がん剤の対応をするときに、「○次治療」と意識しながら投薬している人はいますか? 「そんなこと知っても意味なくない?」と言われるかもしれませんがとんでもない! 「○次治療」か分かれば、症状を聞いたときに前治療の影響を考慮することが出来ますし、今患者がどの段階に立っているのかを予測することが可能です。 その予測が立つ事で、患者さんの気持ちを察することが出来ますし、患者さん自身もそれを感じ取ってくれます。 病院薬剤師
保険薬局によっては、病院との連携の一環で患者さんの「がん種」や「Stage」、「使用している抗がん剤」の情報を確認できるケースがあります。 医療機関では、「連携充実加算(60点)」を獲得する為に、下記のような条件があるからです。 しかし、情報を受け取った際に、見るStageの情報。cとかpとか書いてあるけどよくわからな。まあ知らなくても問題ないべ。 と感じている人も多いかと思いますので代わりに解説していきたいと思います。 がんのStageの決まり方そもそもStageが
「化学療法」と一言に言っても、その内容は多岐にわたります。 今回は、「術前・術後・進行再発」という目的別で行われる化学療法について解説していきます。 この記事を読むことで、下記の3点が学べます。 医師への情報提供の幅が増える 患者へ適切なアドバイスができる 薬剤師が患者の状況を把握しやすくなる 化学療法の目的把握の重要性化学療法はそれぞれのがん種の診療ガイドラインを元に、適切なタイミングで実施されます。 今回は「手術の前後(術前・術後補助)」「手術適応にならない
「がん患者さんってあまり話過ぎちゃいけないかなと思って」 「質問しても結局なんて答えればいいか」 「がん患者さんに対してどう接すれば良いか分かりません!」 そんな悩みを感じたことはありませんか? 実は薬局薬剤師の人(特に1~3年目)はがん領域に対して抵抗感もあるせいかこのように感じる人が多いように思います。 一言お伝えするのであれば、「それは気にしすぎ」です。 逆に患者さんと積極的に(もちろん相手の状況を見た上で)関わることが重要です。 今回は、ほぼ毎日のようにがん
JASPO学会2024に参加し、神戸牛を食べ逃したよっちゃんです。 おふざけはさておき、今回初めて現地参加という事でJASPO学会2024に行ってまいりました。 もともと病院薬剤師でirAE(免疫関連性有害事象)についてもいくつか介入事例がありましたが、今だに少し対応に困るなと感じるirAEの対応。 現在、薬局薬剤師として勤務していても外来で一体どんなことが重要なのだろうか。自店だけでなく地域でフォローするにはどういう事が必要なのだろうか。と考えていたのでirAEに関す
こんにちは、昨夜スノボに行き筋肉痛になりながらも、朝活をしにカフェへ来ている薬剤師よっちゃんです。 今回は、がん領域で少しずつ浸透してきた「免疫関連性有害事象(irAE)」について話をしていきたいと思います。 irAEと聞いて、何ぞやと思われる人もいるでしょうし、聞いたことあるよ!という人でも有害事象の管理については曖昧な人が多いでしょう。 今回は、薬剤介入の方法ではなく、患者への具体的な指導内容について解説していきます。 免疫チェックポイント阻害薬(ICIs)まずは