医療崩壊

コロナウィルスが蔓延し、医療崩壊が懸念される現在。
他国で医療崩壊が報道されていたのにも関わらず、何故医療者を守る対策を国がとらないのか‥。

医療現場は常日頃から慢性的な人員不足に頭を抱え、
人員基準は患者7名に対して看護師1名、即ち35床の病棟ならナースが7名必要になってくるが、充足している病院は数少ない。
人員不足でも仕事量は減ることなく一人一人への負担は増大していくが、その激務の中でも医療従事者はごく当たり前に、「一処置一手洗い」を徹底し感染予防に努めてきた。ただ、毎回毎回手洗いをしていると仕事が進まないので接触しただけの場合アルコールで手指消毒、全身噴霧で菌の媒介を防いでいた。

しかし、コロナウィルスによって、消毒液などの医療用物品が不足すると、手指消毒が出来ないため毎回手洗いをしなければならないため、積み重なれば大幅なタイムロスを生みその日のタイムスケジュールは狂ってくる。そうすると退勤時間がずれ込み更なる医療者への負担と待たされる患者からのクレームなど、疲労が募る要因が増え疲弊へと繋がるのだ。

それでも医療現場では物品不足の対策として代用品を用意するが、医療はきちんとしたエビデンス(根拠)の元成り立っている。しかし、代用品ではそのエビデンスが揺らぎ完全なる感染予防は不可能になるのである。
例えば、アルコール消毒の代用品で次亜塩素酸水などが使用されるが、どの程度の除菌力があるのかは定かではない。何故なら、医療用のアルコールは70%が除菌力があると証明されておりそれが、80%でも90%でも除菌力は下がってしまい、死滅する濃度を簡易的に的中することできないと考えるからだ。
たまたまだが、学生時代にアルコール濃度が何故70%でなければならないのかグループで研究をしたことがあるが、それは見事に70%の威力を思い知らされた。

このように、ただ物不足だけでは解決できない事柄は医療現場では起きている。目に見えない菌と戦うには万全を期しなければならないのだ。
それは、医療従事者側も患者も守るためだ。

国が迅速に対応ができないのは、物不足から起きている問題点をアセスメントできないからではないだろうか。現場を知らないため、物不足から起こりうる医療現場での悲惨な現状を汲み取ることができない。
ただ、物語なければ代用品を使えばいいと言う安易的な考えもあるのではないだろうか‥。

もし私が総理大臣だったなら、コロナウィルスが蔓延し始めた12月、1月の時点で国の権限で医療用の物品を作る工場を国の管轄に起き、働き手を募集する。働きたい人は山ほどいるはずだ。
医療従事者への未知なるウイルスと戦う為のマニアルを作成し配り統一した予防対策をとってもらうだろう。
事が重大になったからそう思うのではない。
医療従事者であれば、誰しも思いつくことである。
相手は「未知なるウイルス」なのであるから、こちらも徹底抗戦で挑むべきであった。

今回の反省を次回に活かせるよう徹底的に討論していただきたい。