午前中に急いで干した洗濯物は 風に揺られ気持ちよさそうにそよぐ。 太陽の日差しの熱と風が調和し 程よく心地いい空気を運んでくる。 このままここのソファーに横たわり 午後のひと時を夢うつつで過ごしてしまおうか… そんな時頭の中に流れたsoul。 懐かしのビートが時を一層華やかに飾り ここに居てはいけないと 私を玄関までリズミかるに運んだ。 そのまま車に乗りこみ お目当てのCDをプレイヤーに突っ込むと 勢いよくアクセルを踏み込んだ。 たった5分も満たない
自分の命を何に使っていくのか… そんなものはいくら熟考しても分からず 濃い青の海に ただ身を任せて漂流する日々。 しかし 最近になってやっと見えてきた。 それは 私の頭の片隅に 何年も残り続けているパーツを 繋ぎ合わせる感覚。 今年に入り看護師を退き 居酒屋を オープンさせるつもりであった。 しかし何時まで経っても 納得がいく物件が見つからず 時期尚早と 全てを白紙に戻した直後に 新型ウイルスが蔓延。 その影響でリモート化が進み 看護師を
この生きにくい世の中を渡って行く中で それぞれの人生が交差する。 自尊心と他者を織り交ぜながら どこを目指し 腑に落とすのか。 人間なんて気分の生き物だ。 かしこまれば相手を名刺で受容し 気分が乗ればノリで相手を 囲い込む。 正気に戻れば順序立てない事柄は 全て`汚点‘として処理をしようとするが 年を重ねてもその体裁は ちっとも変りはしない。 それどころか矛盾ばかりを抱え込み 自身の居場所を探索する。 ここでもない。 あそこでもない。 一体自
私は今、心理カウンセラーの資格を取得するべく 日々教材と睨めっこをしている。 沢山の教材や自己啓発本に囲まれながら この中の理論で一番しっくりいった アルフレッド・アドラーに 心酔している。 彼が残した言葉には 春夏秋冬を目まぐるしく繰り返す 私の心に一つの勇気を与えてくれる。 自分の考え方次第で 秋の木枯らしも 冬の寒さも 春と夏のような陽気さを 連れてくると教えてくれたのだ。 人によればアドラーを嫌い 否定する人もいるだろう。 彼の理論の中
私は20歳になりナースになることを決意した。 家庭の事情で17歳で家を飛び出し 朝からパチンコ店に並びスロットを閉店時間まで打つ。お金がなくなれば日雇いのスナックやキャバクラで働き、住む家も友人や彼氏の家を転々としていた。 当時通っていた高校は総合学科で専門分野を自分で選択して単位を取得するという学校だったため、卒業できる単位数と出席日数を稼ぎにたまに通ったりしていた。しばらくぶりに行くと文化祭だったなんて日もあったが、たまに現れる私の存在を周りは奇異な目でよく見ていた。
コロナウィルスが蔓延し、医療崩壊が懸念される現在。 他国で医療崩壊が報道されていたのにも関わらず、何故医療者を守る対策を国がとらないのか‥。 医療現場は常日頃から慢性的な人員不足に頭を抱え、 人員基準は患者7名に対して看護師1名、即ち35床の病棟ならナースが7名必要になってくるが、充足している病院は数少ない。 人員不足でも仕事量は減ることなく一人一人への負担は増大していくが、その激務の中でも医療従事者はごく当たり前に、「一処置一手洗い」を徹底し感染予防に努めてきた。ただ、毎