2022TJAR 選考会1日目
選考会概要
選考会は、以下のとおり二日間に渡って行われます。
翌日の時間が早いため、一緒に練習してきた石尾くんと前泊しました。
選考会当日
装備検査・スタート
当日夜中は、雷と強い雨、スタートの会場に着くころには弱い雨に。
いよいよ装備検査。暗闇の中にスタッフ・選手たちが集まってきました。
今回初めてのため、装備確認は少し緊張、流れ作業で無事に終わりました。
スタートまでの時間は車で待機、配布された地図で当日のコースを確認。
そして、スタート前。知り合いが、数人いたので緊張せずにリラックス。
59名の選手たちは皆強そうに見えます。
ギャラリーの方も数十名いる中でのスタート。
スピードはそれほど速くないと聞いていましたが、「みんな速いっ!」例年は計画時間を出して、それに合わせた行動をしていたようですが、今回はその計画がなくなったため、リミットが外れたよう。
ただ、自分の走力はよくわかっているので、つられずマイペースを意識。
中盤から後方で走っていました。
また、普段と違うのが時計。GPS付きの時計は禁止されているため、時々、行動を確認し地図読みに備えました。
地図読み区間
詳細は割愛したいと思いますが、「想像していたより難しかった」
地図読みは、方角、地形、トレイルの方向、高度などで想定しますが、地形の特徴が少ないポイントもいくつかありました。また、高度があっていなかったポイントもあり、一度ピークで高度を確認し、再度確認しました。
「前確認・記入・後確認」を慎重に、ひとつづつクリアしていきました。
手ごたえはある感じでした。
地図読み区間は、仙丈ケ岳地蔵尾根の途中まで続き、そこからピークへ。
ピーク前で天気が悪くなり、ピークでは大雨に。
雨具を上下着てトレイルを進みます。
危険対応能力
途中トラブルのシミュレーション説明があり、テスト開始。
これまで繰り返し練習してきたテーピング。
水とタオルで幹部(シミュレーション)をきれいにし、開始。これも時間はたっぷりありました。選手の中には、簡易ギブスのようなものを付けている人も居て少しびっくりしました。
こちらも無事終了。そして最後の難関へ
ストックシェルターの設営
このころ雨は強くなっており、大雨の中の試験となりました。試験会場にいき説明を受ける。事前に何度も練習し、イメージトレーニングも繰り返した試験。
「それでは、スタート」
ザックから取り出し、袋を開けます。雨が少し嫌な感じですが、いつもどおりの手順で設営を開始。やはり少し緊張。
天頂部分とポールの接地部分の固定を確認。四隅の確認もし、シェルターの中に入りました。
手元の時計は3分45秒。練習のときより、15~20秒かかっていましたが、4分以内に完了し、安心しました。そして外に出て、引張り試験。
どきどきしてみつめます。
雨で崩れた人が何人もいたという情報がありました。
しっかりと、引張試験に耐え、終了。本日の試験は終了しました。
雨の中、再度、シェルターを設営し、食事をして、ゆっくり休憩。
本日の試験は、無事終了しました。大きな失敗もなかった。
1日目の到着順位は26位/59名くらい。
一日目を終えて
途中、マーシャルの方(過去TJAR完走選手)と話をする機会がありました。
「チャンスは二度と来ないかもしれない、掴めるならいま掴むべき」
「本戦のスタートに立つことを目標にしたらこのレースはゴールできない」
今回は、選考会を受けてみる・実体験してみるという気持ちがありましたが、地図読みもうまくいき「ひょっとしたら…」という思いがよぎりました。一方で、「受かってしまったら、自分は完走できるのか…」という複雑な気分も。
これらの気持ちは、先ほどのマーシャルの方の言葉で消えていきました。
「このチャンスは掴みたい」
そんな思いを抱き、雨の中、眠りにつきました。
続く