木曽駒ヶ岳テント場にて起床
朝起きると昨日の強い雨は少しおさまっていたものの、風が強い。ストックシェルターから外をのぞくと濃霧。近くにあるはずの小屋もみえない状況。
通常であれば、夜明けを待つ状態でしたが、IBUKIをみるとほかの選手も先行していました。行くしかない!!これがTJAR!(ただし、安全に!)
空木岳へ。孤独感と無力感
空木岳への稜線はとても長く感じました。風が強く、レインのフードから耳に大きな音が続く。何も見えない景色。奪われていく体力。
この先、自分はゴールできるのか…。さまざまな感情が生まれては消え…という状況が続きました。
空木岳の直下での、落ち込みながらの休憩は忘れられません。自分の実力不足・無力感を感じながらの食事。時折登ってくる登山者の方に、ビブスを隠したい気分。今回、気分が一番落ちた区間かもしれません。
駒ヶ根高原
そんな落ち込んでいる自分を救ってくれたのは会社の先輩たちでした。
「吉川スマイルがみれてよかったよ」と言ってくれましたが、応援のおかげです。木曽駒以降、笑顔は全くでなかった。本当に感謝です。
応援をいただくこと、人と話すこと、このパワーは本当に凄いです。
市野瀬CPへ
気持ちも体も温めるため、コマクサの湯で入浴しました。しばし、レースを忘れることができ、心も体もすっきりして駒ヶ根に向かいました。
途中、すき家で、横井選手・中島選手と食事。そば、うな・牛丼でおなか一杯。少し食べすぎました。
コンビニで買い物をし、市野瀬へ向かいました。コンビニでは、グミを何個か購入。もうカロリーメイトはみたくない!市野瀬では全部返送しました。
市野瀬へのロードの途中でスコール。そして、NHKの取材に応じました。
東日本大震災での会社での出来事、娘の誕生、娘・妻との歩んだ道のり、そんな話をさせてもらえました。娘が書いてくれたメッセージをみて、NHKの女性の方が涙を流してくれました。
NHKへの取材に対し、いろんな意見がありますが、わたしは全く悪い印象はありません。それぞれの人がこのレース・選手たちのことを考えてくれていると思います。
そして、峠への登り。ロードの歩きはきつい!
横井選手と中島選手と一緒になり、峠から下りました。足裏が痛い。
眠い、いろんな木が動物にみえる。。
わたしは幻覚がみえやすいのでいろんなものを見ます。
3人で歩けてよかった。最後、気持ち悪くて吐こうと思いましたが、吐けず、そのまま市野瀬へ到着。
市野瀬CP
テレビでみたことのある場所!最初はそんな印象でした。
今崎選手と久々の再開。となりのスペースを借りました。