おんがくよ、人を生かせ
令和6年8月22日
皆さんお元気ですか?
お元気ならいいんです。
お元気ない時はどうしましょう。
病気の時、
怪我をした時、
心がしんどい時、
そういう時は何かに頼るといいんですよ。
病院でもいいんです。
友人でもいいんです。
行政でもなんでもいいんです。
保健師は「元気がなくてどうしよう」の最初をみる職業だと思っています。
近くに保健師はいませんか?
保健師を探せますか?
保健師は、近くにいますよ。
皆さんの近くで皆さんの健康を探して願って動いています。
保健師を探してください。
あなたのための保健師が近くにいるはずなんです。
元気でいてください。
でも、
元気を保てないときは誰かを頼ってください。
頼みます。
さて、
心がしんどい時、
皆さんはどうやって乗り切りますか?
誰かに話すこともあるでしょう。
友人や職場の人、
親や家族、
たくさんの繋がりで助かっている人がいると思います。
どうでしょう?
「おんがく」に救われている人はいますか?
身体が、心が、社会が、文化が、
そういうものがしんどい時に、
頼るような「おんがく」はありますか?
僕はnoteを書くときに必ず最後に僕の好きな曲のYoutubeリンクをつけています。
なんでかってさ、
その音楽が誰かに刺さればそれでいいと思っているんです。
僕の趣味が誰かに刺さればってわけじゃなくて、
この音が、歌詞が、リズムが、
誰かを救う「何か」になればいいなと思っています。
リーガルリリーの「リッケンバッカー」という曲があります。
かっこいいよね。
ギターも挙がっている、
ドラムも心がこもっている、
ベースの支えて上げてやるぞって気持ちが伝わってくる。
歌詞も最高です。
僕たちは、
どれくらい中途半端に毎日を生きているだろう。
ロックンロールは、どれだけ毎日を急いで生きているだろう。
この歌詞に、
助けられてきた人がたくさんいるはずなんです。
このメロディと、バンドマンの勢いに助けられてきた人がたくさんいるはずなんです。
このYoutubeのコメント欄を見ていただくと、救われた人間がいるんだと思います。
そこまでがしんどくて、この曲を聴いて救われた人間が日本にいます。
この曲は、
誰かを救ったんだ。
すごいよ。
生きてくれ。
「おんがく」に頼っていいから。
死なないでくれ。
頼みます。
保健師は、
とても長い人生を、とても穏やかに暮らせるように支援する仕事です。
健康に、穏やかに生きられるってことはさ、
それだけその人はたくさんの選択肢をもって生きていけるってことなんです。
生きるだけで選択肢が生まれます。
生きてくれ。
でも、
病気や、
怪我や、
発達障害や、
精神疾患や、
認知症や、
家族問題や、
貧困や、
差別や、
他にもたくさんのしんどさに向き合わなきゃいけない人がいるんです。
しんどさってのは、
人それぞれです。
それでも、
保健師という専門職は、できる限り全てのしんどさに寄り添うことを努力しています。
人のしんどさってさ、
正直わからないんですよ。
それでも、なんとかわかろうとする。
その能力を保健師は持っています。
しんどいよね。
しんどいからさ。
そういう時は誰かに頼ってください。
完璧じゃなくてもいいし、
こうならなきゃいけないというものは無いし、
これをやらなきゃいけないというものは無いし、
これが無きゃ死んでしまうというものは無いんです。
何とかなる。
人間は、何とかなるんです。
でも、
しんどい時、
なんともならない時を感じてしまいます。
そういう時に、
頼ってくれたら嬉しいなと思います。
明日に続く道が今日で終わるなら、
終わるという選択肢を取るなら、
僕たち保健師は止めに行くし。
そこから生かすやり方を考えるし、
そこから活かしていけるようにやっていくんです。
でも、
保健師は24時間あなたのそばにいられるわけじゃありません。
保健師はそれを何とかするためのシステムを作るけど、
それでも、なんともならない人がいます。
保健師が届かない人に、
「おんがく」が届いてくれればと思います。
頼む。
「おんがく」に救われてくれ。
「おんがく」よ。
人を生かせ 生かせ 生かせ
生かして 活かしてくれ
頼むぜ音楽よ。
学生時代に、
僕はしんどさの中で音楽に救われていました。
楽器をやって、好きな曲を頭と手に叩き込んでいました。
今もその時の音楽に救われています。
人は依存する生き物です。
適切な依存をしていくことで、依存先をたくさん増やしていくことで生きていくことが出来ます。
僕は音楽があったからなんとかなりました。
しんどい誰かが、音楽に救われてくれればいいなと思います。
もうしんどい時、
もう諦めそうなとき、
少しでいいからこの曲を思い出してほしい。
最後はそんな曲です。
でも最期にしないでください。
生きてください。
森山直太朗「生きてることが辛いなら」