実地修練施設探し 医師国家試験予備試験合格後からでは・・・
医師国家試験予備試験を受験予定の方にとって、実地修練先の見学と出願準備を早めに行うことは実は結構重要なことです。私の友人は「実地修練施設探しは予備試験で一番大変だった」と言います。予備試験に合格しないことには話になりませんが、実地修練先を見つける苦労を強いられるのも、予備試験組の宿命です。今回は実地修練受入施設(一部)とその締切時期、実地修練までの流れについてまとめました。参考になれば幸いです。なお、誤った情報が含まれている際にはコメント欄で教えてください。
主な実地修練施設の出願締切時期
9月締切: 香川大学 ほか
10月締切: 群馬大学 ほか
11月締切:福島県立医科大学 ほか
12月締切: 札幌医科大学(初旬)、筑波大学(初旬)、東京大学(初旬)、日本医科大学(初旬)、徳島大学ほか
・実地修練実施施設はここに記載した以外にもあります。実地修練生を受け入れているかについては各大学病院に問い合わせてください。
・12月締切の施設では、受験者が多いことから筆記試験や面接試験を課す傾向にあります。(例:東京大学、筑波大学)
・実地修練期間は多くの大学で1年ですが、2年行わなければならない施設もあります。(例:札幌医科大学)
・鹿児島大学、千葉大学、佐賀大学はカリキュラム改訂により実地修練生受け入れ中止
・旭川医科大学は実地修練生を指導できる教員がいないという理由で受け入れ中止
参考)東京大学医学部附属病院実地修練生募集要項
・各施設の受入人数は1〜4名です。実地修練は大学のポリクリ班に混ざって行う大学、実地修練生のみで回る2パターンがあります。各施設によって異なります。
実地修練施設から受入許可までの流れ
実地修練の開始までの手続きは施設によって異なる場合がありますが、大まかな流れは以下の通りです
見学申し込み(→目的は教授から推薦書を作成してもらうこと、顔を売ることです)
教授への推薦書打診(→どの施設においても出願には推薦書が必要です。可能であれば見学と同時に教授に相談してみましょう)
出願(→出願には健康診断の結果が必要です。時間がある時に健診を受けましょう)
選考(→施設ごとでまちまち。書類選考のみの施設もあれば、筆記,小論文,面接が課される施設もあります)
受入許可
見学を一度もせずに出願するのは御法度です。不合格となる可能性が極めて高いので、必ず見学に行きましょう。
推薦書の例(筑波大学)
注意点
出願条件、初期研修先の制約の有無の確認しよう
出願条件がある施設があります。福島県立医科大学では「福島県に縁がある者のみ」、東北大学、関西医科大学では「大学院在籍者に限る」、東京医科大学・埼玉医科大学・聖マリアンナ医科大学などの私立医学部では「教授等のご子息や大学関係者のみ」を受け入れています。また一部の受入施設(特に地方)では、医局への入局が条件となっている場合や、初期研修先が限定される場合(筑波大学など)があります。希望する施設の要件を事前にしっかり調べておきましょう。準備のタイミング
医師国家試験予備試験第2部実技試験の合格発表は11月末です。上の出願締切からわかるように、遅くとも9月上旬には準備を始めることをおすすめします。実地修練浪人を避けるために
例年、実地修練施設が確保できず、翌年度の募集に応募する「実地修練浪人」が発生しています。早めに動きましょう!
【追記】
私が実地修練施設を探したn年前の情報ですが、「実地修練生の募集を行っていない」旨のお断りメールを頂戴した施設(大学病院)を下記に載せときます。
・北海道大学
・岩手医科大学
・東北医科薬科大学
・国際医療福祉大学
・北里大学
・東海大学
・東京科学大学(旧東京医科歯科大学)
・金沢医科大学
・富山大学
・福井大学
・浜松医科大学
・滋賀医科大学
・川崎医科大学