いい悪手・仕方ない悪手・ダメな悪手
こんにちは、
最近はソフトの進歩によって悪手かどうかを、手軽に判別できるようになってきておりますが、悪手と一口に言っても、人間が判断すると案外そこまで悪手でないものもあるのではないかといつも思っておりました。
そこで、今回は悪手の種類を分類し、人間的にやってはいい悪手、やってはいけない悪手について解説していきます。
①いい悪手
まず、いい悪手というのは、ソフトが悪手と判断するものの人間的にはそこまで悪くない手になります。
これは局面が優勢劣勢に関わらず、狙いがあるならいい悪手と呼んでもいいと個人的には思っています。
※のちほど④で詳細に解説するので、一旦はそんなもんかと思っていてください
結論
いい悪手は狙いがある手
②仕方ない悪手
次に、仕方ない悪手というのは、読み抜けによって生じた悪手です。
これは人間なら仕方ないので諦めるしかないです(笑)
うっかりミスは人間ならあるのものなので、そういう類のミスをしたときは笑って次に行きましょう!(私も飛車タダ取りされてしまったとか普通にあります)
とは言え、これに関しては確認不足も原因だったりするので、減らすことは可能です。
例えば、飛車の打ち場所を間違えて王手飛車取りを掛けられるミスは、飛車を打つ前に王様の位置を確認すればミスを防ぐことができます。
見落としが発生しやすいパターンはある程度決まっているので、強くなりたい方はパターンを覚えてみるのもいいかもしれません。
※少し難しい内容になるので、下記は有段者以上の方向けの解説です。
結論
仕方ない悪手=うっかりミス
うっかりミスは仕方ないので諦めよう!
※ただし、うっかりミスを減らす方法がある
③ダメな悪手
最後に、ダメな悪手というのは、大局観がそもそも悪いために指してしまった悪手になります。簡単に言うと判断ミスです。
これについては、根本の考え方を直さないと発生を防げません。
大局観の正体について知りたい方は、以下の記事にまとめているので、よかったら読んでみてください。
新常識?!将棋の大局観について|よび (note.com)
このダメな悪手を減らしたいなら、いい指導者に教わるか、自分で気づいて大局観をアップデートするしかないです。
スポーツなどで、フォームが正しくないとなかなか上達しないとか聞いたことがあると思いますが、将棋も同じで基本フォームを押さえておかないとあとあと伸び悩んでしまいます。
この基本フォームが将棋で言うところの大局観の部分なので、滅茶苦茶大事です。ダメな悪手というのは、基本フォームが無茶苦茶だから生じてしまっている悪手という感じですかね。。。
別の具体例を考えてみると、ダメな悪手が分かりやすいかもしれません。
将棋の場合は、駒の価値が常に変動しますし、指し手の自由度もかなり高いので、コンビニの例よりも自分が損したことに気付くのが難しいです。
結論
フォーム(大局観)が悪い⇒ダメな悪手が発生
大局観を磨けば減っていく
④いい悪手とダメな悪手の違い
簡単に言うと、
大局観に基づいて指し手を選べているかどうかの違いです。
上記の記事でも解説しているのですが、大局観=構想力+形勢判断力です。
狙いがあって、形勢判断に基づいて正しい手を選べているならば、ソフトの判定的に悪手であっても、人間的には指されたら嫌な手だったりします。
つまり、大局観に基づいて手を選んでいたら、ダメな悪手を指す頻度は減らせます。
結論
いい悪手とダメな悪手の違いは、大局観に基づいて指し手を選べているかの違い。
最後に
あれこれ偉そうに言っていますが、持ち時間が短かい将棋だと、自分もダメな悪手を連発してしまうこともあります(笑)
それでも、大局観を意識しながら指すのと、意識しないで指すのとでは将棋の質が変わってくるので、将棋教室に通ってみたり、強い人の棋譜を並べてみたりして大局観を磨いてみるのもいいかもしれません。