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高木フトシ x 吉祥寺 曼荼羅 -2024- 歌詞全編


 吉祥寺にある老舗ライブハウス曼荼羅で隔月で行われる髙木フトシのワンマンライブ。これは彼のライフワークである。この曼荼羅シリーズは一年を通してテーマが決められ、各ライブにはタイトルが付いている。このタイトルがライブの軸となりライブが進行していく。髙木フトシがストーリーテラーとなり物語りを創造していくのだ。これは弾き語りの音楽ライブであるが小説を一章一章読み進めていく感覚だ。そしてストーリーの解釈は聴いた者、ひとり一人の数だけ存在し無数に展開していくのだ。

 ライブには掲げられたポリシーがあり、各ライブに付けられたライブタイトルと同名の楽曲が新たに披露される。アーティストにとっては過酷なルールであるがファンにとっては二ヶ月に一回、必ず新曲が聴けるという神的ワンマンライブになる。髙木フトシは自分自身に課した隔月、毎回新曲を披露するいうルールは全てクリアしファンを満足させている。毎回、高木フトシは今回はどんな新曲を披露するのだろうか?!という大いなる期待もこの曼荼羅シリーズの醍醐味なのだ。

 今年2024年1月21日サイレント・エラーを皮切りに3月20日車輪の声、5月5日バラ色の秘密、7月20日バイアス・コード、9月16日透明の錯覚とライブが行われた。全てのライブは大盛況に終わっている。  
 2024年曼荼羅ワンマンシリーズも残すところ最終章の「歯車」一章を残すのみとなった。2024年11月23日、髙木フトシにより「歯車」の物語が語られ最後のピースがはめられる。一年を通しての長かった2024年曼荼羅ワンマンシリーズは完結するのだ。 
※これを記しているのは2024/11/20現在。


★最終章は2024年11月23日(土)に行われる。サイト予約は↓こちら笑

 ワンマンライブでは髙木フトシの楽曲、詩、歌声、ギターの旋律、照明、音響、観客の歓声、etc、、、が一つとなり髙木フトシの唯一無二の音楽世界、物語りを創り上げている。ここでは髙木フトシが書き上げる詩の世界に注目したい。彼の描く詩は彼の弾き語りには絶対に欠かせない表現の一つだ。彼が書く詩は独特な世界観があり文学作品としても捉えられるのではないか。髙木フトシは音楽家であり詩人でもあるのだ。

 彼が書き下ろした詩は一つの物語、小説の一編を読んでいるかのよう。読み進めると詩世界の情景が浮かんでくる。彼の書き上げる詩世界は唯一無二の物語りを紡いでいる。曼荼羅ワンマンシリーズで発表された詩、六編を一編一編の物語作品として捉えると、2024曼荼羅ワンマンシリーズ六編、全編を通して一つの物語りとして読み繋いでみるのも興味深く面白いのではないだろうか。以下、2024曼荼羅ワンマンシリーズ全編、髙木フトシ公式HPブログより転載する。是非、一つの物語として読み進めていただきたい。


  高木フトシ x 吉祥寺 曼荼羅-2024-
 




第一章 サイレント・エラー 


サイレント・エラー
          
          lyrics  髙木フトシ

吸い込まれるように 小さくなる衝突を
繰り返されるとき 起こるはずの無い 無音

それが正義? 正義?と
引き返せ 無い こと

そして また すぐ それは 吹き飛ばされるように

気にしない人? 人と
余計なプライド プライド だけを

君はただ 伝えた 遥か遠い 目の中
彷徨う意識の中 サイレント・エラー / サイレント・エラー

君が書き記した 星座の地図 手のひら
浮かび上がる ときを

Brain freeze

警告する 映像 知らされる 現実を

それが正義? 正義?と
疑えない 人? 人と

吹き抜ける風の音 渦を巻き 舞いあがろう
漂う意識の中 サイレント・エラー / サイレントエラー

誰も気づかないまま 最初のエラー 意識の中
それが確かなことを サイレント・エラー / サイレントエラー

Brain freeze

君はただ 伝えた 遥か遠い 目の中
彷徨う意識の中 サイレント・エラー / サイレント・エラー

君が書き記した 星座の地図 手のひら
浮かび上がる ときを ときを

Brain freeze


第二章 車輪の声


車輪の声
           lyrics  髙木フトシ

まだ 何も起きない 僕は一人 一人きりで
窓の無い 部屋で そっと静かに 目を瞑って

昨日のことのよう
ずっと 昔のことを

遠くで鳴る 光の鼓動
打ち拉がれる この惨状を
まだ気付かない 車輪の声

目に見えるだけの その幻想と
目に見えない この幸せを
ただ 零れ落ちていくのを 見て

まるで 夜に咲く 浮かぶ 月のように
円を描いている

円を描く

車輪の声 聞こえてる 聞こえてる
車輪の声 聞こえてる

光を通さない 僕の手を 手を握って
繋がりを持たない 君はそっと 目を瞑って

朝陽を迎えに
ずっと昔のことを

ガラスが割れる音の鼓動
吹き飛ぶ夜の この惨状を
まだ気付けない 車輪の声

見て見ぬフリをし続けたんだ
背を向けたまま 走り去ったんだ
星に願い 祈るだけで

円を描く 円を描く

遠くで鳴る 光の鼓動
打ち拉がれる この惨状を
まだ気付かない 車輪の声

見て見ぬフリをし続けたんだ
背を向けたまま 走り去ったんだ
星に願い 祈るだけで

まるで 夜に咲く 浮かぶ 月のように
円を描いている

円を描く

車輪の声 聞こえてる 聞こえてる
車輪の声 聞こえてる 聞こえてる


第三章 バラ色の秘密


バラ色の秘密

           lyrics 髙木フトシ

甘い月 黒い太陽
欲しがる人
爪先 血が滲む 悟られないよう

曇りガラス ニヤけた
鳥が歌う

今 咲いた 赤い秘密を
胸に隠して 胸に隠して
まだ 枯れない 赤い秘密を
花束にして 花束にして

深い皺に 刻んだ
嘘を 噛み締めて
無表情 そのように
鳥は歌う

今 枯れた 赤い秘密を
目を醒まして 目を醒まして
まだ 咲かない 赤い秘密を
失わないように 失わないように

Oh バラ色のよう 甘い月と
黒い太陽 赤い秘密
バラ色のよう 甘い月と
黒い太陽 鳥は歌う

今 咲いた 赤い秘密を
胸に隠して 胸に隠して
まだ 枯れない 赤い秘密を
花束にして 花束にして

君は未だ その椅子に
居座り続け


第四章 バイアス・コード


バイアス・コード

           lyrics  髙木フトシ

肩を落として 手を合わせた 無慈悲な影
絡まる糸 引きちぎって 不要だと言う

曖昧 そうさ
気にしない 術を

バイアス・コード「効く」まで続けよう
その「偽」を 泣いていよう
そんなことはもう 分かっている

犠牲者の目 不安そうな 無慈悲な影

まだ見ない そうさ
昔の話だろ?

バイアス・コード ただ 並べていよう
違う ここにはないものに
突き動かされている
被害者非難(victim blaming) 君の間違いはもう
渦に溶け入るよう

そんなことはもう 分かっている

白く黒い その箱を覗いても
白く黒い その箱を覗いても

分かっている 比べている 腐っている

バイアス・コード 振り払う その手を
背を向ける その「偽」を
そんなことはもう 分かっている
今よりも この先の 今を
その「手」に入れよう

そんな考えはもう 腐っている

白く黒い その箱を覗いても
白く黒い その箱を覗いても


第五章 透明の錯覚


透明の錯覚

           lyrics  髙木フトシ

囁かれた 終焉
絵に描いた透明の錯覚
どこまで?連なり続けて
群がる様な 透明の錯覚

引き返せないほど遠く
奥深くまで逃げて
目印を見失った

錯誤に陥る 推論
不敵に笑っている
連続する悲しみ

ふざけている
蔑み 憐れみを
気が付いていた
手を振る 最期

囁かれた 終焉
絵に描いた透明の錯覚
どこまで?連なり続けて
群がる様な 透明の錯覚

透けて見える眼差しに
伝わることなく去った
僕は取り残されて

お伽話を
目を閉じ 聞きながら
気が付いていた
手を振る 最期

いくつもの予告は
何も無かった 何も無かった
どうして?
解り合えない糸
無数の声を 透明の錯覚
どこまで?

連なり続けて
群がる様な 透明の錯覚


最終章 歯車 


歯車 

           lyrics  髙木フトシ

小さな歯車 狂いはじめて
軋んだ音も 掻き消されてく

誰も気づかない 静かな ERROR

そして 動き出す

走り始める 泣き叫ぶ 声

蝋で固めた 翼を溶かして
見失うまま 過ぎ去るだけで

目を覚ませない 夢をみよう
目を覚ませない 明日が ある だけ


今も このときも 今も

透き通る影 灰になる街

明かされない 愛おしい人へ
彷徨うように ただ 過ぎ去るだけで

途方もないときを 夢をみよう
目を覚ませない 明日が ある だけ


歯車 止めて 歯車を 止めて 歯車 止めて 歯車を,,,


誰も気づかない
誰も知り得ない


歯車 止めて 歯車を 止めて,,,


11/22に髙木フトシ公式HPブログより転載



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