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普通書かないこと
今日は仕事の後で婦人科に行った。
いつもまとめてもらっている薬がきれるため、行かなければいけなくて、やっと行けた。
普段は2時間くらいかかるが、今日は街のお祭りのためか嘘のように人がいなくて、すぐに診てもらえたのは奇跡的だった。みんなそんなに祭りに行くのか?
いつもながらよく分からない検診の結果を聞いて、また検診をして、また結果を聞きに来てくださいという。
それと毎年この時期の検査では採血があって、それが苦手だ。自分でも驚くほど緊張してしまう。
今日も針が刺さっている時間が長くて、目を背けてはいるが、どうしていいのか分からない。パニックを起こしそうだと思うが、起こせるわけでもなく、とても落ち着かない気持ちになる。
やることは一瞬で終わるのに、料金は1万円を超えるので毎回目を疑う。ピルは自分のために飲んでいるので自費診療なのだ。薬代はさらにまた来月、数万円かかる。
さすがに婦人科に行った日には夫に優しくできないと思う。誰にも分かるものかという気持ちになる。自分を守るために払っている代金と、面倒なスケジューリング、地味な不快感。
本来そういう理不尽にはすごく怒るが、怒っても仕方ないので静かにしている。言ったところで何にもならない。川上未映子先生の夏物語や、虎に翼の寅子のことを思う。
こういうことは普通書かない。言葉に出来ないこと、誰とも語り合えないことだ。そういうことがあると知ったことには価値がある気がする。
嫌だったな、という気持ちを込めて帰りに好きなものを食べて帰る。祭りの喧騒の中にわざわざ入らなければならなかったが、このお店の中は広くていつも閑散としているので好きだ。
先日神保町に行った時に買った、青山ゆみこさんの『元気じゃないけど、悪くない』という本。不調になってしまったときの様子がすごく分かる気がして良かったが、後半ものすごく沢山の人と繋がることで回復していく様子には圧倒されてしまった。
坂口恭平さんの『生きのびるための事務』も読んだが、それも人とのコンタクトやフットワークの軽さ(お金全くないのに海外まで行く)には驚いてしまう。
自分がこだわっていることや不安に思っていることが少しずつ分かっていく。注射の時と同じ、落ち着かない気持ちも冷静に観察すればいい。
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