「本屋の片隅、音楽家の展覧会~ハルカ ナカムラと、音楽のある風景」
先日、代官山蔦屋書店で開催中の「本屋の片隅、音楽家の展覧会~ハルカ ナカムラと、音楽のある風景」を観てきました。
副業のバイト終わりで身体はボロボロの汗グシャグシャで疲労感MAXでしたが、展示を観たらむしろ癒されるのではないかと思い、たまたま現場が目黒で近くだったこともあって、その足で代官山まで向かいました。
結論から言うと来て大正解でした。心の中までベホマズン。元気100倍!というよりは、絡まっていた糸がほどけて、どんな形にもなれるゆとりが出来たというような回復の仕方をしました。
展示を観ていてharukaさんは"縫い針"の様だなと思いました。それも、自分という糸を穴に通した意思を持った縫い針。
今回の展示ではhaukaさんの音楽の歴史=人との繋がりにスポットが当てられています。というより、彼の音楽を振り返ろうとすると、人との関わりが見えてくるのは必然なのでしょう。
私は川内倫子さんとnujabesが好きです。二人のことはそれぞれ別のキッカケで知りましたが、その間にharuka nakamuraという音楽家がいたことを私が知ったのは後になってからです。(今回の展示ではフィーチャーされていませんでしたが aspidistrafly も)
彼は偶然的に似たセンスを持った見えない糸を手繰り寄せ、それを縫い合わせる奇跡の様なアーティストだと私は思っています。
nujabesの使っていた楽器の展示があったのは本当に驚きましたし、ウルッと来ました。彼はもうこの世にいませんが、10年以上がたった今も、harukaさんがnujabesの生きた証を、今ここに縫い付けてくれているのです。
それから、私の大好きな『スティルライフ』のジャケットになっている絵の実物が観れたのも嬉しかったです。
そんなこんなで会場をウロウロしていると、明らかに一般人ではない大きなカメラを持った方に話しかけられました。「広告用に写真を撮っているのですが、写ってもらえないですか……?」
後から知りましたが写真家の穴見春樹さんで、私は恐縮しつつもhaukaさんの展示の写真に写れると言う事で「いいんですか!?ぜひ!」と変なテンションで返事をしてしまいました。
自慢する人がいないので、ここで自慢したいと思います。
いい記念になりました。わーい。
さて、ゆっくり展示を観た後は写真集を購入して帰りました。家でページをめくりながら、『この人はたまたま表現の媒体に音楽を選んだだけの、通知表オール5の人なんだな』と私は思いました。天は二物を与えず。うそじゃん。
展示は代官山蔦屋書店で10月20日(日)まで開催されています。素晴らしい展示なので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
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