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老母と私の農作ノート21

バラは五月に満開になるイメージだったのですが、実家の薔薇は11月中旬の今頃咲いています。そこで気になって調べたところ、春バラと秋バラ、はたまた夏バラというものもあるそうです。

これは一季咲きと四季咲きの種類があって四季咲きのバラはある程度の温度があれば花を咲かせるということ。実家のバラは四季咲きのバラということになるのでしょうか。バラの名所は数多くありますが、実家のバラももう少し増やして目を楽しませてくれるようになると雑然とした庭も見栄えがよくなるはず。

しかし、それよりもあちらこちらに散らばるゴミを集めて、母に散らさないようにいうことが先決です。なにせ母は庭にゴミを捨てても後で集めるからと全く気にしない。そのためにあちらこちらに野菜の種の袋や栄養ドリンクの瓶などが散らばっている。時々はきれいになっているので、たまには片付けているのでしょう。しかし何年も前の瓶などが埋もれていることもあります。とりあえず、私は目についたゴミを寄せているのではあります。

さて、昨日もらってきたバラの花を花瓶に生けて食卓に置きました。妻はその花を整えてバスルームの洗面台に置いています。花瓶は何かの菓子が入っていたもののようですが、家にあるものは大きすぎたり小さかったりで適当なものが無く、廃物利用しているようです(笑)

バラの花とユーカリ

実家の庭には私の好きな花が植えられています。いちばん好きなキンモクセイの花はいちど伐られていて、また再生してきた途中のようです。

キンモクセイが登場してくる小説はかなりありますが、私は「白桃」という野呂邦暢の小説に出てくるキンモクセイの描写が印象に残っています。戦後の貧しい時代に、兄弟が使いを頼まれての帰り道、キンモクセイの香りに惹かれて帰り道を忘れるというもの。

短編でしたが、自分も似たような体験をしたためか、かなり印象深い小説でした。純文学小説をお好みの方ならおすすめです。

白桃

しかし、私が高校生の頃にはまっていたのはSF小説。星新一とか小松左京に筒井康隆。純文学とは逆の傾向を持つ作家達でした。特に平井和正の狼男シリーズとか死霊狩りシリーズなどは大好きでした。

平井和正はアニメがまだ白黒だった時代にエイトマンという漫画の原作を書いた人です。そういえば、筒井康隆はスーパージェッターというアニメの原作を書いた人だったな。筒井さんの作品もほとんど読んでいます。

母に会いに行く日以外はブックレビューとかも書こうと思います。よかったらお読みください。

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