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老母と私の農作ノート95

冬の記憶と家族の温もり

冬の寒さが一段と厳しさを増すと、思い出の中に浮かび上がるのは、故郷の風景と家族の温もりです。今年の冬、私が住む大分市では、気温が2度まで下がり、寒さが骨身にしみる毎日が続いています。実家ではさらに冷え込み、マイナス1度という厳しい寒さを迎えています。こんな厳しい季節に、子供たちの存在がどれほどありがたいか、改めて感じる日々です。

我が家には三人の子供がいます。それぞれが成長し、今では大津市、大府市、そして福岡に住んでいます。彼らが家を出てからというもの、家の中が急に広く感じられ、少しの寂しさを覚えるようになりました。しかし、それぞれの場所で新たな生活を築いている姿を想像するたびに、親としての誇りと喜びが心に満ちてくるのです。

冬の朝、ふと窓の外を見ると、霜が降りた景色が広がっています。冷たい空気が肌に触れると、故郷の冬を思い出します。子供の頃、実家で迎えた冬は、一面の雪景色と温かいストーブの匂い、そして家族が集まる団欒の時間が何よりも特別でした。厳しい寒さの中で感じる家族の温もりは、何にも代えがたいものです。

すき焼き

大津市に住む長女は、最近新しい仕事に就きました。毎日忙しく働きながらも、電話越しに元気な声を聞かせてくれます。その声を聞くたびに、彼女が自分の道をしっかりと歩んでいることを実感し、安心感と誇りを感じます。

大府市に住む次女も、新しい環境で友人を作りながら、充実した日々を過ごしています。彼女の話す楽しげなエピソードに耳を傾けると、親としての幸せをひしひしと感じます。

福岡に住む長男は、IT関連企業に就職しています。次女も同じくIT関連企業にいますので、二人が帰省中はパソコンの設定をしてもらったりしました。妻は次女から使わなくなったというiPadをもらい受け、今ではすっかり虜になっているようです。

冬の寒さが強い日々だからこそ、家族の絆の温かさが一層際立ちます。それぞれが遠く離れて生活していても、家族の存在は心の中でいつも寄り添っています。冬の冷たい風に吹かれながらも、家族との温かい思い出に包まれて過ごすこの季節は、私にとってかけがえのない時間です。

古民家

そんな冬の日々を過ごしながら、実家のことを思い出すたびに、遠くに住む子供たちとまた再会できる日を楽しみにしています。寒さが厳しい冬だからこそ、家族の温もりが心に染みわたるのです。

長女には2才になった娘が居ます。今最大の楽しみは、この孫娘と会うことです。

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