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老母と私の農作ノート12

11月第二週の金曜日。今日も日差しがさしています。予報では曇りですが、それほど雲は垂れ込めてはいません。先週土曜日に確認したところでは明日は雨の予報だったけど、どうにか天気は持ちそう。

先週果たせなかった伐採木の処分を今週こそ果たして母を喜ばそうと思います。

実はこんな文章を書いているとずいぶん孝行息子のように思われるかもしれないけれども、ここ数年は母と冷戦状態にありました。母の顔を見に行くこともこの間は全くなかったのです。

母のほうは何となく疎まれているとしか、いえ、疎遠だとも思ってなかったのかもしれない。私が顔を出さなくても私の子供たち(母の孫)はちょくちょく訪ねて行ったみたいだし、ここのところ子供たちの結婚やら長女の出産やらで慶事が続いたので寂しいとは思ってなかったでしょう。

私が特別親孝行だというわけではありません。私はたんに疎遠だったことの罪滅ぼしの感覚で実家の庭を整備するうちにやりがいを感じるようになったというのが実情です。母は交流範囲が広くて寂しさは感じていなかったことは救いです。猫もいるし・・・(笑)

ねこ

明日こそはと毎週金曜日になると思うのですが、いつも漠然とした作業しかイメージがないのが欠点。

イメージ1・・・明日はハウスの中の草刈りをして中を耕す。
実際はぼうぼうの野イチゴを刈るだけで終わる。草刈りを終えた後にゴミ倉庫の現状を確認してやる気が失せる。

イメージ2・・・今度はこのガラクタを片付けて耕すぞ。
実際はガラクタの後にはなぜかわからないが板やふすまなどが敷いてある。「母さんこれはなぜこんなところに敷いてあるんかな」
「ああ、草が生えないようにと思って」
全く役に立たない敷物どころか逆に片付けの邪魔。

イメージ3・・・今度こそあの板やなんかを片付けて耕すぞ。
実際は片付けた後にはがれきの山。ついにはあきらめてしまう。

イメージ4・・・外に畑を作って耕そう。
実際は木が生え雑草が生えて全く畑を作る環境ではない。

母はその間に以前からある小さな畑の土づくりを終え大根を植えている。これでは農作にまで私の力は及ばないではないか。農作ノートではなくて庭整備ノートになってしまう。

結局今日に立てた明日の土曜日の計画は次のように簡単にしました。

「計画」樹木の焼却。畑候補の場所を母と話す。

どんな事態が起きて計画が狂うのか、それとも今までになく計画通りに行くのか。明日の楽しみにしています。

明日は少し早く実家に帰り、きっと計画通りにやり遂げようと思ってはいるのです。毎週のことですが・・・

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