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トレードルールが意味がない&破ってしまうのはナゼ?。正しいトレードルールの作り方
1.結局は守れない”トレードルール”
「トレードする上ではトレードルールを決めると良い」
とどこかで見て、ルールを作った経験があると思う。
トレードは、扱う金融商品もスタイルも自由であるからこそ、逆に一定の縛りと範囲を指定して行う方がやりやすくなる。
その一つの形が、トレードルールだろう。
仕掛ける時はこう!損切り幅は〇〇!利確は〇〇!資金管理は〇%!時間軸はコレ!等々。
ルールができたら
「このトレードルールを守ってしっかり取り組もう」
などと思う。
さっそく始めてみる。
開始直後は何となく守ることができる。
「良い感じかもしれない。これを継続していけば結果が付いてくるはずだ」
と思うだろう。
しかし続けてみると雲行きが怪しくなってくる。
「狙った成果がでない。ルールが間違っているんじゃないか」
「もっといいルール設定があるんじゃないかな」
「本当にルールなんて意味あるんだろうか」
と、自ら作ったルールを疑う気持ちがでてくる。
「ルールを守っているせいで負けている気がする」
「ほら、試しにルールを少し破ってみたら勝てた」
「ある程度ルールに柔軟性を持たせてみよう」
と、自ら作ったルールに反発したくなってくる。
「ルール通りなら損切りだけど、さすがに戻るだろうし粘ろう」
「ここは勝負したいから例外的にルールは無しだ」
「損切りしたくないから今日限定でルールを破ろう」
こうして肝心な場面でルールを破る。
結果、ジワジワ負けを重ねたり、大負けしたりする。
大きなドローダウンをくらう。
相場の波にのまれてしまう。
2.しっかり決めたはずのトレードルールなのに、なぜそうなるのか?
なぜこうなってしまうのか。
それは、そもそものルール設定の仕方に問題がある。
おそらく多くの人がルールを決めるときの材料は
・ネットや本などの情報
・自分のトレードスタイル
・過去の成功体験や失敗体験の傾向
・期待値や確率、優位性という知見
・トレードに関するあらゆる目標
・自分の性格を加味して
この辺りの情報から決めているだろう。
決して悪くはないのだが、これらを元にしたルールを作っても、結局は守れないというのが悲しい現実。
ルールを作ったところで、結局は根っこの部分でルールに対する根拠が弱く、信頼度が低く、納得しきれていない。
結果、ルールが大して役に立たないものとなり、自ら破ってしまう。
「頭ではわかっているハズなんだけど」
の状態から抜け出せない。
仮に合理的な良くできたルールであっても、普通の人間にとってはただのお飾りになる。
「真の根拠があり、信頼度が高く、納得感があり、勝手に守れてしまうようなルール」でなければあまり意味がない。
3.本当のところ、ルール作りは極めて困難な作業
正しいルール作りの方法がある。
それは,、まず「自分を知る」という作業を、適切な方法で厳密に行うことが土台となる。
これを最優先に行うことで、その土台の上に、初めて有効なトレードルールができあがってくる。
上に書いた
「真の根拠があり、信頼度が高く、納得感があり、勝手に守れてしまうようなルール」
というのを分解し補足してみる。
「真の根拠があり」=自分の性格にしっかり根差している
「信頼度が高く」=一定の優位性に加えて、自分自身にも適合しているため信頼できる
「納得感があり」=ルールの全てが自分事なので違和感がなく納得できる
よって「勝手に守れてしまうようなルール」になる
トレードというのは自分ひとりで行うものなので、最も見つめるべきは"自分自身”だ。
きちんと客観的に自分を知ることで、初めてトレードルールが意味のあるものとなる。
そうでない限り、薄っぺらでガタガタのルールになりやすい。
肝心な、自分を知る作業というのは極めて難しいが、ここではトレードルールが少しでもマシになる方法を書いておこうと思う。
最初に書いた、トレードルールを作るうえでの材料で挙げた
・ネットや本などの情報
・自分のトレードスタイル
・過去の成功体験や失敗体験の傾向
・期待値や確率、優位性という知見
・トレードに関するあらゆる目標
・自分の性格を加味して
これ自体は別に良い。
大切なのは、最後の項目の「自分の性格を加味して」という部分と「過去の成功体験や失敗体験の傾向」についてを8割方重視してトレードルールを作ってみてほしい。
ネットや本などからの情報、目標、トレードに関する知見などは軽く参考にする程度でいい。
この時、過去の成功体験や失敗体験、自分の性格について、過不足なく素直にみつめることだ大切だ。
自分自身や自分のの実績に関する、あらゆる思い込み、願望、自己都合が排除されていなければならない。
ああなりたい、こうなりたい、こうすべきだ、こうあるべきだろうとか、
そういう固い考えはひとまず捨ててほしい。
あくまで素直な自分軸。
一方で、現実的にトレードをする上で、あまりにも非合理なルール設定をしても意味がない。
当たり前だが、現実的であり、勝ちへ傾かせるためのルール設定である必要がある。
この辺りのバランスに気を付けることで、いくらかマシなトレードルールにになると思う。
(トレードを通して自分を知る作業については難解になるため、こちらの有料記事↓にまとめている。序章や、本章の無料公開部分でも多くのヒントがあると思う)
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