イラストAC 審査が通らなかったイラスト①
イラストAC ではイラストを投稿すると、そのイラストの審査が始まり、審査が通ると、皆さんがダウンロードできる状態になります。
審査に落ちる条件は簡単にいうと下記になります。
①権利を侵害している(著作権、知的財産権、肖像権、商標権等)
②アダルトな内容なもの
③あまりにもシンプルなもの
④タグ設定が間違えているもの(誤字脱字)
⑤明らかに欠陥があるイラスト
詳細はイラストACの利用規約に記載されています。
イラストレーターとして活動していると大体想像がつき、そこまで難しい条件でもありません。
しかし、あまりにも身近でこういった意識が起こりにくいイラストも結構あり、投稿してみると審査落ちしたというイラストもたくさんありました。
一部紹介します。参考にしてみてください。
①赤鼻のトナカイ
童謡で有名な赤鼻のトナカイは投稿すると高確率で審査落ちします。理由としては、童謡自体に著作権があり、審査が通りません。
これと同様にドレミの歌をイメージしたイラストも審査落ちしました。
タグやタイトルが赤鼻のトナカイじゃなくても、鼻を赤く塗ると高確率で落ちます。
なお鼻を茶色に塗りなおして投稿したところ審査が通りました。童謡をイメージした場合は注意が必要です。特に有名で昔からある歌は注意が必要です。(作者がなくなっていてもレコード会社が著作権を持っている場合が多いです)
②一反木綿
妖怪ですごく有名な一反木綿ですが、こちらもアウトでした。
理由は某妖怪アニメの著作権を侵害しているとのことでした。
一反木綿は熊本県などで昔から伝承されている妖怪です。
妖怪というジャンルはすごく難しく、妖怪そのものは伝承が元になっているものが多いため、著作権という概念があまりないのですが、その分、アニメやゲームでも多岐にわたって使用されることが多いです。
そういった要素から妖怪というジャンルは著作権において、扱いだけでなく区分もグレーに近いある意味特殊なジャンルになります。
対策としては、某アニメでのイメージを参考にするというよりは、古典に出てくる絵巻物や浮世絵等の歴史的資料を基にイラスト作成をするといいかもしれません。デザインさえ違えば、名前は著作権に引っかかりません。
ただし、某アニメではオリジナルの妖怪もいるみたいなので、注意が必要です。(主人公とか目玉だけのおっさんとか)
近年では時計を使う妖怪のアニメも流行っていますが、こちらはオリジナル性が強い妖怪が多いので、意識してパクらない限り大丈夫そうです。
今回は以上にします。
余談ですが、実はこの二つの作品、一度は審査に通りました。何回かダウンロードされた後、いきなり公開禁止になりました。
イラストACでは審査する人もたくさんいると思うので、人によって審査基準が異なったり、誰かのイラストで権利侵害の申し立てがあると類似したイラストも公開禁止にしないといけなくなることがあるかと思います。
他にもたくさんあるので、また機会があれば紹介したいと思います。