akisaiの楽曲を解説します-1stアルバム前編-
akisaiという音楽/映像ユニットで音楽を担当している鈴木です。
akisaiでは2020年8月現在、アルバム3枚、EP3枚、シングル6枚をリリースしています。
基本的にはSchole Recordsからリリースしていますが、最近はTunecoreというサービスを使って、個人でもリリースしています。
あまり需要が無いかもしれませんが、普段akisaiを聴いてくれている方々や、新規にakisaiを知ってくれた方々に向けて、今までリリースした曲の解説や裏話などをリリース順に書いていきたいと思います。
一気に書くとだいぶ長くなりそうなので、まずは1stアルバムの前半5曲について書いてみたいと思います。
曲はこちらで再生しながら読んでみてください。
1、line
記念すべき1stアルバムの1曲目。
曲順を決める際には文句なしで1曲目に決まりました。
今聴くと色々ツッコミどころはありますが、新人の1stアルバムの1曲目らしく、みずみずしくも清々しい感じが気に入ってます。
この手のジャンルに詳しい人にはバレバレですが、宮内優里さんの影響をモロに受けてます。
というか、「宮内優里さんっぽい曲を作ってみよう」というのが出発点だったので当たり前ですね。
イントロからガットギターが複数重なっていって、リズムが入ってきて、ギターがソロを展開していく、、、というakisaiの定番のパターンです。
じっくり聴くと、ちょっとアンビエント的な処理や、ふわっとした音色も入っているし、そのあたりは宮内さんとは違うakisaiの個性がしっかり出ている、、、と信じています。
また、1:15〜からのメインテーマ的な泣きのメロが結構エモいです。
実はこのメロディには元ネタがあって、当時サニーデイ・サービスのコピーバンドでギターを弾いていて、「24時のブルース」という曲をライブ用にアレンジした際に、メンバー用に作ったデモに入れたメロディそのまんまなんですよね。
当時のバンドメンバーは気付いているだろうか、、、
※後日データ発見しました!エモい!自分の仮歌キモい!
2、idearythmical
1曲目のlineがakisaiの陽だとしたら、この曲はakisaiの隠の部分だと思います。けっこう雰囲気は暗いですが、それでもまだ若干の爽やかさはあるかなぁと。
2:02から入ってくる2本のガットギターがすごい気持ちいいと思います。ちょっとチューニングが怪しいですが、それも味ってことで。
この曲はトラックの単純な抜き差しで構成されていて、アコースティックな雰囲気でありつつもDJ的な側面があって、いわゆるフォークトロニカっぽい感じだと思います。
完成したときは「めっちゃいい曲できた!」と喜んだものです。
ちなみにこの曲はakisai単独でもっとも再生数が多い曲になってます。
3、synchrotonica
イントロから入ってくるピアノが爽やかな曲。
この曲も実は元ネタがあって、当時とある劇団の専属作曲家をやっていたのですが、その時のボツ曲を作り直したのがこの曲なんです。
その当時の劇団員は気付いているだろうか、、、
その曲データがあれば載せたかったですが、どこかにいっちゃいました。
※後日、データ発見しました!
2:20〜から入ってくるギターソロが若干下手くそだし、3:50〜でJ-Popのように転調するのがちょいダサなのが、なんだかエモくて好きです。
エレクトロニカ系でこういうあからさまな転調ってあまり無いので、ある意味新鮮だと思ってます!
ちなみにこの曲は今は亡き劇団「キャラメルボックス」の舞台で使っていただきました。
DVDにもなった舞台だったので、楽曲使用料がけっこう入ってきて嬉しかった記憶があります。
あと、アルバムリリース直後ぐらいに実家に帰省していた際、なぜか親父と二人でラジオ聴いた時にこの曲が流れてきて、二人で「うぉっ!」となったのはいい思い出です。
4、theory
自分的にはジャパニーズエレクトロニカ・フォークトロニカの王道的な曲だと思ってますが、どうなんでしょう。
キラキラしていてそれでいてちょっとエモくて、美メロの宝庫って感じで。
あと、2:08〜のブレイクからのピアノの駆け下がりがけっこう意外性があって面白いと思ってます。普通はこういうとき駆け上がりのフレーズ使いますよね。
でも、今聴くとキックとスネアの音がもうちょっとどうにかならんのかと思いますが、まぁこれはこれで。
ちなみにこの曲はakisaiでよく使う「とあるワザ」を初めてあみ出した記念すべき曲でもあります。
この話はまた別の機会にしたいと思います。
この曲はよくライブの最後に演奏していて、自分的にはけっこう盛り上がるし、終わり方も余韻があってとても気に入っています。
5、biotopia
アルバムの中休み的な曲ですが、なんかメディア関係ではよく使われているみたいで、自分もたまたま見ていたNHKでこの曲が突然流れて、心臓がバクバクした記憶があります。
まぁ確かにキラキラ爽やか系で映像に合わせやすそうだし、Audiostockにあげてもそこそこ稼いでくれそうな感じです。
一行説明は「木琴 鉄琴 ピアノ キラキラ 映像」とかですかね。
今聴くと曲の終わり方が「ん?」と感じますが、、、
おわりに
いかがだったでしょうか?
意外と裏話なんて無いですね。忘れているだけかもしれませんが。
もうちょっと広げられると思ったんですが。
今回は以上になります。
次回は1stアルバム後編を書きたいと思います。
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