食日記04:居酒屋選びは【消去法】で
繁華街では似たり寄ったりメニューの大型チェーンが幅をきかし、
バイトくんの声がでかかったり団体が騒がしかったり。
ちょっと前にはぼったくり問題もクローズアップされましたっけ。
大人としてはどうにも居酒屋から足が遠のきがちな今日この頃。
いや、居酒屋ってちゃんと選べばめちゃくちゃ楽しい♪
いやいやいや、
じゃあ旨いもんがあって居心地がいい居酒屋は
どうやって見つけるんだよ?
今日はそういうお話し。
とある魚気分の日――
平日の新橋。
飲む気マンマンのおとーさんやおにーさんで溢れる駅前。
派手で元気な店が立ち並ぶ
もっとも賑わうエリアを避け少し歩く。
とりたててインパクトの見当たらない居酒屋。
4人掛けのテーブルが10席強。
いつ行っても旨い魚を知っているサラリーマンたちで
きっちり満席になっている「魚や」。
名前に負けず(!?)
店の設えやメニュー構成も控え目。
肴・菜・汁・飯・酒が過不足なく用意されているだけ。
ただそのどれもが、
ものすごい驚きはないけれど間違いのない品ばかり。
そんななか、この店は
いつ行っても刺身だけは10種は下らない。
ここに関してだけは驚きにあたいする。
これだけの仕入れをこの規模の店で
コンスタントにやるのはさぞや大変だろうな、
と、いつも思っちゃうんだけど
そこはそれ。
きっと翌日のランチに生かされてるんだろう、と。
無駄に威勢のいい接客ではなく
あくまで普通のテンションで、
でも店内への目配りが利き
おすすめメニューに間違いのない従業員。
数人でワイワイ行くもよし
1人でさっくり飲むもよし。
長崎の釣り鯵。
プリプリどころかブリブリの肉厚な身からは
甘味、磯の香りがこれでもかと。
あとは銘柄とか言わなくても
「お酒。辛いの冷やで」
とでも言っておけばすべてOK。
今の時期は大粒のカキフライがとてつもなくうまいので
一杯目はそれとビールですが(笑)。
新宿・思い出横丁にて――
ションベン横丁と呼ぶ人も最近は少なくなり
若者や海外からの観光客も増えた新宿東口の呑み屋横丁。
ここにはぼくの大好きな
焼き鳥や焼きとんの小さい店が軒を連ね、
いずれも鈴なりのお客さん。
近頃じゃ中国人っぽいカワイイ焼き手さんが
「イラシャイマセ。ヤキトリイカガデスカ❤」
なんていう店先の呼び声も楽しかったり(笑)。
でも……
闇市の雰囲気を色濃く残す風情で集客に不安がないからか
実は見た目ほど安くない焼き鳥屋さんもあるんですね。
仕事終わりで寄ることも多いので
肩が当たるどころか重なるほどのカウンターは
ちょっと癒されない。
それやこれやで
味のある通りは雰囲気だけ楽しむことにして
ここでは線路側の通りにある「ばんしゃく家」へ。
1本130円からある焼き鳥&焼きとん、
一人呑みに最適な小さ目ポーションのつまみ充実。
お醤油が空気に触れないボトルだったりするのが
少しだけ嬉しかったりして。
そんであとはよく冷えたホッピーがあれば十分。
おしゃべりに夢中な方々は一本隣の横丁に行ってくれるおかげで
ここんちは静かにやれます。
とまぁメインのちょっと隣だとか、
目立つことに特化しすぎてないとか。
気持ちのいい飲み食いに不必要なとこを
なるべく削いでいく店選び。
そういうリサーチをすると
居酒屋ライフが充実するんではないかと
カシラ串に自家製味噌をぬりながら思った次第です。
一杯やりたくなるnoteになったら幸いだなー。