不審な電話に対応した

素直には人が信じられない時代になってしまった。

先日2日続けて通信会社を名乗るところから電話があった。

1日目は大手の通信会社を名乗るところからだった。「この辺りで2Gから10Gへの工事を行う、ついては工事の立ち会いをしてほしい」という内容だった。話が進み「住所を教えて欲しい」と言われた。このご時世、そして、大手の通信会社を名乗っているが身元が電話では確認できないことを理由に断った。もしかしたら、損をしているのかも知れないと思いながら。でも最初に「この辺り」と言いながら住所を訊ねてくるのは怪しく思う。

その翌日。今度は「《関西の通信のブランド名》の案内センター」というところから電話があった。前日大手通信会社から電話があったせいで、最初から警戒していた。説明が始める前に「会社名を教えて下さい」と言った。すると「アルバイトなので教えることができません」。

「アルバイトでもどこに勤めているかはわかっているでしょ?」
「アルバイトなので教えることができません」
「給料の振り込み元はわかるでしょ?」
「コメントは差し控えさせていただきます」

別に意見を求めている訳ではないのに「コメントは差し控える」というおかしな回答。

「意見を聞いているのではありません。事実を教えて下さい。」
「アルバイトなので教えることができません」
「どうして言えないの?」

そんなやりとりを何度か繰り返した後、「しばらくお待ち下さい」と言われ、音楽が流れ始めた。上の人にでも替わるのかと心積りしたが、しばらくして電話が切られた。

「アルバイトなので教えることができません」、「コメントは差し控えさせていただきます」。いずれもマニュアルに載っているのだろうか。多分普通はそれくらいで相手は引き下がるのだろう。しかし、私は諦めず追求を続けた。相手の氏名を聞かなかったが、氏名も「教えることはできません」のような回答が返ってきたのだろうと予想する。つまり、相手から情報を得ようとするが、相手から情報を求められると拒絶する。一つの対策になるのではないだろうか。何かあれば、相手の情報を求める、それで拒むようであれば、相手は怪しい。無論、相手が大手の通信会社の名前に似せた社名を言ってきたら、「関係会社ですか?」とさらに確認が必要である。大手の通信会社の名前を冠しているが、全然関係はないということが以前あったからである。

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