パット・メセニー 新たなスタートラインに立った日本の旅 / 日本ツアー レポート+インタビュー
パット・メセニー、5年ぶりの来日だった。2024年1月14日、札幌のhitaru公演をスタートに、新潟、群馬、愛知、大阪、岩手、東京で行われたソロ公演。そして、ブルーノート東京だけで行われた、ロン・カーターを迎えたトリオ公演。2月4日のブルーノート東京ソロ公演までの長きにわたって行われた日本ツアーの模様を、ご本人のインタビューを含めてお伝えする。
1月14日の初日を拝聴しに、筆者はhitaru (札幌文化芸術劇場)へ向かった。パット・メセニー自身、今回の日本ツアーに賭ける想いの丈が深く、日本各地を廻ることを強く望み、休みかと思った週末に岩手公演を入れ、ハードなツアーを自ら望んで組んできた。
5年ぶりのパットの生演奏である。ファンは東京、関西からも詰めかけていた。hitaruが4階までフルハウスという、同会場始まって以来の観客動員数だった。超満員の報にパットも感激し、雪がカーペットのように敷き詰めた札幌で、17時に開演した。
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中川ヨウです。ジャズを核とした音楽評論/研究をしています。日々拡張するJazzの動き。LiveやNew Albumについて書きながら、拡張…
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