散歩と写真11/?
ふと思い立って青梅に。家から1時間強で着くことがわかって、ふらっと山や川を見たくなったからだ。
駅に降り立った瞬間に音が消えた。気配が薄いというか、普段暮らしている都心近くの家は閑静な方だと思っていたけれど、生活音に溢れていることを自覚する。
ホテルまでの道のりで、大きな道路に出るまでは誰にも会わず。
川と丘を越えてホテルへ。
ホテルもお年寄りの方が多く、ゆっくりできた。広めの部屋をとって、WiFiにもつながず、携帯も見ず、しばしぼーっとしていたら陽が暮れた。
二日目はさらに下って青梅駅から奥多摩駅に。
奥多摩はシーズンオフに行ったので誰もいなかった。駅近くの採掘場らしき場所を横目に川を登る。
採掘場はつぎはぎでできたような建物だった。どこかの映画で見たような雰囲気。千と千尋?攻殻機動隊?
川に近づくにつれ、ゴウゴウ鳴っているのが聞こえた(せせらぎではない)。遠くに大きな鳥が見えたが、何の鳥かはわからない。
イサムノグチ 展に行った時だったか彼に関する本を読んだ時だったか定かではないが、「石の霊性を聴く」といった文があった。癒しとはまた別の神秘さや荘厳さを感じた時にその言葉を思い出した。
蝋梅の花。ボケ感がお気に入り。
陽が暮れる前に青梅に戻ってホテルへ。奥多摩と青梅で同じ川なのにその雰囲気の違いを改めて認識する。