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タックマンモデルに人生救われた話

学年団や分掌会の運営を任された主任の皆さん、そしてその支えとなる方々は、日々さまざまな困りごとを抱えていることでしょう。

それはあなただけではなく、ぼくもかつて経験しました。当時の思い出といえば学年主任、指導部主任、国語科主任、あと入試主任とかもやっていた気がします。
明らかに業務はオーバーフローしていて、どの部会も自転車操業、もともと人付き合いが苦手なぼくは本当に敵をたくさんつくりました。

実は繊細な部分もあるので、対立を起こすたび(繊細なくせに生来の負けず嫌い。どうしても強く出てしまうのです。恥ずかしい…)家に帰れば寝付けずストロングゼロを煽る日々…わかりやすく闇落ちしていきました。

2時まで寝れず6時に目が覚めてしまう生活

根性論が嫌いなくせに根性でなんとかしようとしていました。睡眠不足は思考を奪いますね。今ではぐっすり7時間睡眠です。


そんな中で私が組織論として最初に学び、心の支えとなったのが「タックマンモデル」です。

たしかストアカか何かで「チームビルディング できない」とかそんな検索ワードでセミナーを見つけました。いっぱいいっぱい。

その日だけ早く帰り茨城から渋谷のセミナー会場まで行きました。
会場にはぼくとおなじように疲れた顔をした会社員が6人ぐらいいました。会場に入った時「失敗した…」と思いましたが、意外や意外、自分にとっては記憶に残るセミナーでした。

タックマンモデルとは、チームが結成から成熟に至るまでの過程を表したモデルで、各フェーズを理解することでチーム運営の悩みを軽減することができます。このモデルを知った時、ぼくの心は不思議と安定しました。
なぜなら、タックマンモデルによれば、チームは必ず「混乱期」を迎えるとされているからです。


混乱期とは、価値観が表面化することでチームメンバー間の意見が衝突する期間のこと。

ここで一つ悟りが開ました。逆転の発想!!
「むしろ早く混乱期を迎えてほしい」

混乱期が学期末の2月や3月になってしまうと、その後味が悪く、子供たちにも良い影響を与えることはできません。さらに次年度も同じチームになった場合、過去の混乱期が影響して関係がギクシャクしてしまう可能性があります。

だったらはやくお互いの価値観を表面化させて、乗り越える時間を年度中に残したほうがいい!!この作戦に全振りしよう!

その意識の甲斐あって、初めはうまくマネージメントができなかったのですが、年度を追うごとに衝突の総数は減りました。

変化を自覚をしたのはタックマンモデルを知ってから3年目。「こうしてほしい」が減って「どうなりたい?」と聞くことが増えたこと。「こうすべきだ」がへって「ぼくはこうあるべきだとおもうけれど、どう思う?」が増えたこと。後々、こう言ったコミュニケーションを自己開示のしあいというんだと知りました。

今のぼくが改めてタックマンモデルを今知ったら、チームで衝突が生まれた時こういうでしょう。
「混乱期ですね。やっとこのステージに来ましたね。」

衝突は絶望ではなく、可能性です。
この前提に立てるかどうかが主任のマインドセットなのではないでしょうか。


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