ものづくりのながれ備忘録
教員仲間の逸見峻介さんにミミグリの安斎さんのnoteをシェアしてもらった。
ぼくもものづくりするのは好きです。だけど毎回つくり方を忘れる傾向にあります。なので、整理しておこうかなぁと思ってた矢先に上記の記事でした。
このnoteは自分のための備忘録。
かなり感覚的なので誰かのためにもならないと思うけど...
前提:一人でつくりはじめる場合、チームでつくり始める場合
まず前提として、一人でつくる場合とチームでつくる場合があるなということに気づきました。
自分ひとりでつくっていくのは作曲、Newspicksの記事、小学校教員時代の日々の実践、授業案、日々の自炊など。
二人以上でつくっているのはヒロック初等部のフレームも日常も。
考えたら仕事って大体複数人でやりますよね。対話ドリブンもチームをつくってから書き始めました。
大きいものをつくるときは大体チームを組んでから、というのはここ何年かで意識するようになったこと。
この備忘録は一人でつくる時のアウトプットまでの流れ。二人以上のものは大体対話ドリブンに書いたと思います。
①質感をとらえる
ここをすっ飛ばしてとりあえずものづくりを始めると大体コケます。
曲だったら「春のふわっとした感じ」とか「さざなみの綺麗な音の感じ」とか。最近は人がテーマの曲も書くようになったので、モチーフになる人を決めたりします。
文章だったら説明的な文章なのか、エッセイなのか。どちらにしても質感を大切にしています。
質感を捉えるために大切な役割を持つのがオマージュです。
先週作ったこの曲は
ビサイド島のテーマ(FFX)がオマージュ元である
先月出版した対話ドリブンだったら
安宅さんの「イシューからはじめよ」がオマージュ元。
一昨年に出したICT主任の仕事術は
実は黒上先生の「シンキングツール〜考えることを教えたい〜」
のオマージュ。
ヒロック初等部のテーマ学習のカリキュラムは
Making the PYP happenがオマージュ元だったりします。
ただ、あくまでも質感を捉えることの手助けにをオマージュをつかいます。オマージュみたいにならない、オマージュを超えなきゃ、みたいな気持ちは雑念。
オマージュ元がない時も多いのですが、そういう時は自分の人生で好きだったもののどれに近いかを考えます。
実はぼく、魔女の宅急便がすごく好きで。
キキがウルスラに「魔女ってどうやって飛ぶの?」とスランプの最中に問われ、「魔女は血で飛ぶの」と返すシーンがあります。
大学生の時に見返して、論文を書くことも、作曲をすることもそうだなぁと思ったのです。自分の人生で血肉になっているものを使ってものをつくってます。魔女の宅急便のこのエピソードが「オマージュ発想のオマージュ」になっているのかもしれません。
あと、細かいtipsですが、この段階でやることはよく裏紙をちぎってブレストします。
ミーティングやる時にもよく裏紙ちぎってるので出席するミーティングで「裏紙をちぎる奇癖を持つ男」として認識されつつあります。受け入れてくれるみんなに感謝🙏
最近は散歩の時に出てくるひらめきを残したくてこんなセットをポッケにいれてます。
質感を捉える段階のゴールはざっくりとした図にする、ぐらいです。
どこまでがざっくりかというと筆が止まるまで。
頭を動かすために図を描いてるので別に綺麗に描くことは優先度低いです。
この時の落とし穴は曲だったら謎のこだわりをみせてMIX(音の調整)とかし始めること。文章だったら敬体か常体で悩むとか。文章は常体の方が滑りがいいので、常体で書き始めるようにしてますが。
それは最後にやれよ、みたいなものにこだわり始めると集中ではなく沼にハマってるだけ。局地よりも全体を優先します。
大事なのは「集中しないこと」。夕飯ができたらゲームやめる、くらいの集中に留めておきます。
②ゆるくつくりはじめる
基本的な考えは「形にできそうなところからやる」です。形にでき始めると次第に勢いがつくので、ゆるく、というのが大切。
逆に形にできないところにこだわると勢いが止まります。勢いがなくなると作りたくなくなります。
作りたくなくなったらどうせ作らない。自分のご機嫌は自分でとるほかありません。
ここで大切なのも「集中しないこと」。先にあげた「ゆるく」ともつながっています。
そのために作曲でも本でもカリキュラム描く時でもポモドーロタイマーを使ってます。
25分やったら必ず5分休む。
基本的に知的生産にあたる作業だと思うので、5分は絶対脳を使わない。筋トレしたり、片付けしたりします。
ちなみにポモドーロタイマーにハマりすぎて自作までしました。大好きなファイナルファンタジーのBGMを25分に伸ばして。
僕の特性上過集中に陥る、というときがあります。
過集中は火力が高いですが、頻発するとぶっ倒れます。ぶっ倒れると勢いが消えるので基本奥の手です。
どうしても過集中のマジックを使いたい時は1作品につき1回まで、と決めてます。
終わりが見えてきた時に過集中にすることが多いです。
③自分を信じない
だんだんと形が見えてきたら筆も遅くなっていきます。雰囲気は分かるけど、まだしっくりこない、そんな状態です。
ここで大切なのは自分の感覚は信じないこと。
これカッコいいだろー!と思うものができることがあります。ただその実、掴みどころないことも、肩に力入りすぎてることもあります。
大体ここで嫁にみせます。
嫁はとてもセンスのいいので、OKであれば「いいじゃん」NGであれば「なんか違う」「全然ダメ」割とはっきりしてます。これはかなりの精度であたります。
最近分かったことは「なんか違う」の時は最初の質感と音感や文章のノリが違うことが多い。
「全然ダメ」の時は質感自体がダメ。ぼくに向いてない表現なんだと諦めることも多いです。それでもつくりたいときは質感から練り直します。
ちなみに対話ドリブンはこのパターン。奇跡的に形になってよかったです。
煮詰まって悩んでいるときは大体友達と壁打ちします。いつも急にメッセします。いつも付き合ってくれてありがとうございます🙏
ありがたいことにいくつかのチームができていて、ICT主任の仕事術のイベントをサポートしてくれたチーム、対話ドリブンを一緒に書いてくれたチーム、Newspicksだったら編集チーム。
作曲だと普段聴いてくれてる人や音楽仲間。
アイディアを話すことだけに集中するので質問してもらったり、メモをとってもらうことが多いです。この辺りは安斎さんのnoteに書いてある生煮えの知を、面白がってくれる仲間・コミュニティをつくる、にかなり近いですね。
大体壁打ちするとどこが足りないか見えてきます。見えてこなかったら一旦お蔵入り。熟成されていつか使えたりするので。
④整える
だいぶ形が見えてきたら整えます。
文章も音楽も全体の展開を一度書き終えるころです。
整えるのにはパターンやフレームワークをよく使います。
大切なのはフレームありきでつくらないこと。フレームはやりたいことを支えてくれる補助みたいなもので、フレームから始めると似たようなものしかできません。
文章に書く時のライトなフレームだと
このあたりは自分の作風に合うかも、と思いました。
そもそも自分は整えるのが苦手なので、だれかにお願いすることもあります
⑤タイトルをつける、ジャケをつくる
タイトルやジャケは途中でできることもたまにありますが、大体は最後。
説明的な文章のタイトルは「誰かに説明するためのもの」なので、自分一人じゃなくて友達や編集者と考えたりします。
曲に関しては「曲だけあるけどアートワークはできないから曲が出せない問題」がありました。でも、最近はChatGPTのおかげで壁打ちしながらつくる技を覚えました。
備忘録
この辺でオマージュ元を探ろうとしたんでしょう。ACIDMANの創というキーワードが出ました。
結局この左側のやつがいいなと思ってそこからCanva。
オブジェクトを重ねます。
こうなったとさ。
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