ポリシーメイキングって旅行計画と一緒だった2/3
前回のこの記事の続きです。
旅行の計画のしかた
①どんな日にしたいかざっくりイメージするところから始めている
②どこにいく、何をする、スケジュールと予算をイメージする
③矛盾の発見
④現地で調整対話
学校のいい運営の仕方
①どんな学校にしたいかイメージが擦りあうことから始めている
②いつ、どんな授業をする、必要なものをイメージする
③矛盾の発見
④現場での調整対話
これならいいよね。
でもなんでできないんだろう。「よはく」と「対話」がないんだよ!!
さて、「よはく」と「対話」を作り出す旅行計画を始めましょう。
①どんな日にしたいかざっくりイメージする
「今度の休みってどうする?」誰しもこんな話題を家族としたことあるのではないでしょうか。その結果、「いい休みになった!」ということもあれば、「最悪だった…」ということもあります。また、夫は「最高だった!」でも妻は「振り回された…」ということもあるでしょう。逆も然り。
重ねて話すけど、学校においても「どんな学校にする?」「今年の学年はどんな学年にしたい?」ということを話さず、冒頭のこれはつらい。
喩えに話を戻します。
休みの日ってどんな日にしたいかをすり合わせるのほんと大事だなと思うんです。
2人とも「海に行きたい」でも「海を見てゆったりしたい」のと「海で泳ぎたい」のとでは全く違うように。僕はこれで何度か(何度も?)失敗しています。なんならゆったりするために海に行くのに交通渋滞にハマって全然ゆったりできなかったということもありますよね。熱海のあの辺の道路とか!
大切なのは「ゆったりしたい」の部分であり、そこを無視すると「せっかくの休日が…」になるわけです。
極端な話、「ゆっくりしたい」と「はしゃぎたい」がどうしても譲れなかったら別々に過ごしたっていいし、一緒にいたいならどちらの時間も作ったり、日を分けたりすればいいのです。それは創意工夫。
ポリシーメイキングもこの「どんな学校にしたい」の開示しあいから始まります。
僕の身の回りでは「子どもが主体の学校にしたい」といったイメージが多いですね。ちなみにヒロック初等部は「福利の拡張」がポリシーです。
ちなみに誰と開示しあうの?校長先生です。なぜかって?学校を変える権利があるから。なかったら教育委員会でもなんでも行けばいい。もしかしたら校内で権利を持っている人もいるかもしれないし。
実は僕の仲間内でも校長と話すって発想はなかった人が多く、しかも実際に話してみたら「校長が困っていた」というケースも散見されました。孤独ですからね、管理職は…
ぜひお互いの学校に持っているイメージを校長と話してみてください。
ちなみにここをサボると「学力が大事」VS「生活指導が大事(ex.グーペタピン教)」VS「自主性が大事」VS「俺の頃はこうやった」VS etc…の戦争に突入します。大事なのは違いがあっても一旦「大切に思ってる事は違うんだな」って思うことです。知る前に否定しちゃダメ。
②どこにいく、何をする、スケジュールと予算をイメージする
仮に今回は「ゆっくりしたい」が共通のイメージだとしましょう。次にやるのはどこにいく?何をする?スケジュールは?いくらかかる?これらの問いに答えをつくっていきます。
夏休みにゆっくりするのが目的だったら熱海の混みまくっている海に行くより奥多摩の涼しい渓流に行く方がもしかしたらいいのかもしれません。
電車でもいけるので渋滞にもなりませんしね。大体このタイミングでネットで調べますよね。「奥多摩 ゆっくりできる」とか。
渓流だったら水にも入れるし、森林浴もできるし、釣りもできる。
宿泊を伴うなら宿も調べるでしょう。
こんな感じでやることが決まってくれば自ずと予算感も決まっていきますよね。
ただ奥多摩に行きたいだけのnoteになってきてしまいました。あくまでもポリシーメイキングの例えですよ。あくまでも。
「子どもが主体の学校にする」のであれば教えこみの授業からの脱却や個人個人が探究できる時間の捻出が必要でしょう。
同時に一条校としての制限もあるので、その制限とどう付き合うかも議論します。旅行で言ったら日程や予算と相談するようなイメージですよね。
旅行でも学校運営でも共通して大事なのが「制限があるからやらない」という言い訳をしないこと。
言えますか?「予算に限りがあるから旅行には行きません。」
うちの妻は優しいので飲み込んでしまうかもしれませんが、それダメでしょ。
「限られた予算で楽しい旅行を計画する」「制限の中でより良い学校をつくる」が正解ですよね。
次回予告
というところで字数も増えてきたのでまた次回。
次回は計画はしたけど計画倒れになるよね、って人向けに書きます。
ポリシーメイキング、合意形成について実践を書きました。
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