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ダイアローグ・ブッククラブ@大阪

ダイアローグ・ブッククラブ

最近、ダイアローグ・ブッククラブというイベントを主催するようになった。気まぐれな開催なんだけれど、なんだかんだ4回ほど行っている。

いわゆる読書会なんだけれど、特定の本を読み合う形ではなく、参加者の持ってきた本を立ち読みする場所をつくる、といった活動だ。

9月に開催した時の様子


人見知りのぼくは音楽やスポーツを介して友達ができていた。

MD(懐かしい)にお気に入りの曲を詰めて友達と交換し合った。
高校時代のコンピテンシーである。

ぼくの周りにはちょっとズレてる(褒め言葉)人が集まる。
なんで?喧嘩っ早くてコミュニケーションめんどくさい男を自認しているぼくとしてはすごくありがたい限りなのですが。

熱い人、湿っぽい人、天真爛漫な人、愚痴っぽい人、理詰めな人、直感的な人、シンプルにいいやつ、どーしようもないやつetc…

そんなもんで、おもろい人が、おもろい本を持ってきて、また別の人がそれを手に取り、自分にはない視点が生まれていく。

ブッククラブの仕組みはぼくなりのセレンディピティ(思いもよらなかった偶然がもたらす幸運)を表現したつもりです。

本を選ぶ基準はもしかしたら「amazonのおすすめ」的な機能が多いのかもしれない。それかSNSの話題作?Newspicksに出る著名な人?

確かに精度は高いんだけれど、どこか自分の「知っている好き」に引っ張られすぎるきらいがある。
人生を少しずらしてくれるのはいつだって「おもろい人」である。

ものづくり、場づくりがぼくの持っているGiftなのであれば、それをつかって人と人が繋がる表現もできると思った。

オオサカ・ブッククラブ

夏に2回、東京でブッククラブを開催した。ゲストで出てくれたもっくん、だいちゃん、さとさん、山本さん、ありがとうございます。

運営には対話ドリブンを一緒に描いた内海さん、荒石さん、岩崎くん、石田さん、すずさんが協力してくれている。
ほんといつもありがとうございます。

今回は大阪での開催。荒石さんとすずさんが大阪で教員をやっているので。
大阪で開催すると決めた時、ゲストスピーカーをどなたにお声がけしようかなと思った。

オルタナティブスクールをやっているぼくが初めて大阪で行うイベントだ。答えを出すまでにはそんなに時間はかからなかった。

ラーンネット・グローバルスクールの炭谷俊樹さん、そして齋藤勇海くん。
炭谷さんは普段こう言った場に滅多に出られない印象。でもここぞということでお声がけをさせていただいたら二つ返事でOK!!!
本当にありがとうございます。
ラーンネット・グローバルスクールのHPはこちら


勇海くんもいつもありがとうね。
よく、ぼくのことを褒めてくれるけれど、こちらこそマジでリスペクトしてるぜ…!


ということでできたフライヤー


ブッククラブ、当日

ありがたいことに借りたスペースがしっかり埋まる人が来てくれた。


ブッククラブの流れはこんな感じ。
①ブッククラブ(入場して本を置いてもらう、本を読んでもらう。雑談してもらう。ゆるい時間)



②ポリシーメイキングカードゲーム(自作のカードゲームをプレイしてもらう。ありがたいことに好評なんです。)


対話も弾む

ポリシーメイキングは前々著(ICT主任の仕事術:明治図書)のときに
出した概念です。
想っていることをことばにできることは大切です。

想いをことばにするには、
心暖かい場所、聞いてくれる相手、内省する時間が必要。
つまり機会が必要です。想いはことばになりにくいんです。

ぼくはものづくりの人間なので、「想いをことばにするもの」をつくりたい。
それがポリシーメイキングカードゲームでした。

炭谷さんが語った視線の先に
キラキラ 奏でる 広げる

そういう空間をつくることをしたかったのだと今回のイベントを通じて思ったのでした。

笑顔で自分のポリシーを見つけていく時間。
つくったものを楽しんでもらえるのはものづくり好きとして、本望。


③ゲストトーク
毎回素敵なゲストをお呼びしている。

炭谷さん

 

勇海くん


炭谷さんは東洋哲学についての本を2冊ほど紹介してくれた。


意味の深みへ: 東洋哲学の水位(井筒 俊彦)

あけわたしの法則(天外伺朗)

炭谷さんは元マッキンゼー。
元マッキンゼーというガッチガチのフレームワークで働いていた人が東洋哲学を大切にされているのは一周回って納得できる。

フレームワークは強力なツールだけれど、それに囚われすぎてはいけない。「ハンマーしか持っていなければすべてが釘のように見える」ってやつ。

人生の転機にはなぜか関西の方にとても影響を受けている人生。
大学の時にインターンシップに行ったところの社長だったり(この辺りは対話ドリブン参照)、ヒロックの堺谷さんもそう。
理詰めや知見に関してはみんなすごいんだけれど、何よりも「あそび」を大切にしている感じがする。

生まれが茨城は関東平野なもんで、「やんちゃ」には慣れてるんだけれど、
関西の方のユーモアのある「やんちゃ」が面白い。

もちろん学び続けている人たちである。リスペクトは何年経っても変わらない。



③懇親会(「飲み」と「食べ」はとっても大切!)

大切だよね!!!

イケ散らかす勇海くんとたいそんさん。ウィンクできないぼく。


みんなで集合写真を。


今回、お客さんに知って欲しかったこと


今回に関しては何よりぼくの友達に炭谷さんと勇海くん、ラーンネットを知って欲しかった。

日本のオルタナティブスクールの祖である炭谷さん、その想いを引き継いでいる勇海くん。
約30年という永い実践と運営からしか得られない知見があるはずだから。

そんな炭谷さんがカードゲームに参加してくださって手札に残した言葉が
「キラキラ」「奏でる」「広げる」
重みを喰らいましたね。

炭谷さんの選んだカード。
このワードで重みが出るのがすごい。30年間奏で続け、広げ続けてきたから。


イベントの緊張が解けたのか、翌日はぐったり。
視察に行くはずだった学校にキャンセルの連絡をして(川本先生、本当にすみません。)狭いカプセルホテルでこんこんと眠る。

昼過ぎにむくりと起きて道頓堀をぼうっと散歩した。
ドンキホーテの観覧車が見えた。向こうの空が淡く、綺麗な午後だった。


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