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[棚田で米をつくってみる](その1)「こね」
今年(令和5年、2023年)3月に棚田オーナー制度(*1)に申し込みました。
農業や米作りに本格的な興味を持ったことはなく、やってみたいなど(おそらく)一度も思ったことがなかったのですが、「公報おおつ」に掲載されていたオーナー募集記事から、なぜかふと、申し込みました。
公報おおつを普段からよく読むことはなく、たまたま目に入った記事でした。
3/26説明会を経て、5/7が初めての体験作業でした。五月晴れが続くゴールデンウィークでしたが、この日は(前日より)土砂降り…。申込者は多数いらっしゃいましたが、普段の行いが良いとはもっぱら言えず、気象・気候が特定の人為に左右されるとするなら、おそらく小生の仕業だと思います。
事前に田植え用長靴(Amazon)、平鍬(鍬にもいろいろ種類があるんだねぇ、知りませんでした)を購入し、園芸用軍手と上下カッパ(数年前に課題撮影のために購入したもの)とあわせて当日持参。
長靴はいて鍬担いでのこのこ田んぼへ向かうと、(周りからどう見えてるかは知りませんが)それっぽい感じに思われてきます。
本日は「こね」と作業いう作業を行います。
あらかじめ「田おこし」され水をひいてあった(運営の組合の方(農家さん)がやっていただいてました)田んぼをトラクターで水・土をドロドロにかき混ぜる(こねる)作業です。トラクターの威力(*2)はすごく、人間ではおそらく大変な時間と労力が消費されることを軽油と酸素でこねていきます。
人間の作業はトラクターのローターが行きわたらない角っこや、畦の縁を平鍬でもってこねてゆきます。ものすごく大変な作業というわけではないのですが、土砂降りの天候では悶々と(黙々と)すすめていく儀式のようなものでした。
作業前は、田おこしされたゴツゴツシタ(デコボコした)ところへ水が引かれた状態でしたが、あらかたのこねが終わると平坦な水面(泥水)にかわっており、作業を行った実感を視覚で感じられる状態となりました。(もっぱらがんばったのはトラクターです。そしてそれを運転されていた方です。)
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米を作るというのは、一年をかけて田んぼの状態を変化さえてゆき、都度の行いが後の成果に響く(であろう)作業を積み重ねてゆく意義あることのように、感じられそうな第一歩でした。
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(*1)仰木自然文化庭園構想 八王子組
(*2)「トラクターの歴史」(藤原辰史著、中央公論新社)