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[棚田で米を作ってみる](その6)「下水あげ・草刈り」
作業日: 2023/9/3
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「下水(したみず)あげ」:稲刈りがしやすいように乾きにくい田んぼについては、こだもとの土をあげて溝を作り、排水し、田んぼを乾かします。
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この日も予報最高気温は36℃! 現地実測の気温は不明ですが、到着の9:00すぎより猛烈な日差しが鋭角に注いでおりました。
前回(草刈り)は、10:00すぎにはバテてしまい早々に退散してしまったので、今回もその不安を抱きつつ参加いたしました。
前回の反省を踏まえて、薄手の長袖を着ての作業にしました。前回の敗因が半袖であるかは不明ですが、肌を直射日光にさらすのはダメージが大きかったような気がしたためです。凍らした水などの水分準備等は前回同様です。
前回の時はのびのびとした稲の発育を確認できましたが、今回は実った稲のやや傾げる姿を確認しました。猛暑のなかでも土と水(と幾分かの肥料)で育成している佇まいはりっぱなものです。
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与えられた区画の畦に伸びた雑草を刈ってゆきます。道のりおおよそ20m(目測)程度の草を刈るだけなのですが、手作業でやるとあーしんどい。途中3、4回休息を入れながら…へこたれそうな精神と前回よりは頑張らねばとの精神の葛藤を行き来しつつ…なんとか畦を整地しました(仕上がりは、きっと甘いだろう。けれどももう小生には体力も精神もここでは使い果たしました)。
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「下水あげ」とは具体的にどうするものかわからなかったのですが、運営の農家さんに説明をいただき(結構なお歳に見受けられますが、滝のような汗を垂らしながらも丁寧にで教えてくれました)、幾分でもその軌跡(溝)を残さねばと思いました。
説明にもあったのですが、掘るべき箇所にも雑草が根を張りめぐらしており、スコップでさらりと土を除けていくわけにはいきません。。
まず、スコップをザクザクぶっさし根を切るようにし、そこへ差し込むのですが、たっぷり水を含んだ土(泥)は重く、草刈り明け間もない初老には重労働でした。
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道のりのわずかを掘ったところでギブアップ…。軌跡(ヒトが道具を使用して何かしらを行ったであろう痕跡…程度)を残して11:00すぎには退散してしまいました。
現代農業は機械化が進んでいるとはいえ、猛暑の中で屋外肉体労働を行うことの大変さ、昔は筋力・精神原資の肉体労働であったこと、そして農業には多くの人の力をあわせる必要があることを身をもって知りました。
次回の作業予定はいよいよ稲刈りです。
一粒でも多くの米が収穫できますように。
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