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ちんまりお姉ちゃんをなでなでしたら懐かれた

愛季:あれぇ?どこいっちゃったのかな…


僕には年子の姉がいる

ちっこくて小動物みたい

最近はそんな姉を…


○○:…わっ!!!

愛季:ひゃあっ!?!?

○○:ふっふっふ…

愛季:も〜!やめてよ〜!


そう言いながら両腕をブンブン振り回してくる

「ポカポカ」という音がお似合いだな

全然痛くもない


愛季:なんでこんなに驚かせてくるのぉっ!

○○:えっ!?そ、それは…


反応がいちいち可愛いから

なんて言えない

今も目を潤ませ、上目遣い

とてつもなくかわいんだけど


○○:ね、姉ちゃんの反応が面白いからだよっ!

愛季:うぅ…ひどいよぉ…

○○:あっ…そ、その…泣いてる?

愛季:んぅ…○○のバカっ!


張り手が飛んできた

まぁそれも「ペチッ」って感じだったけど…


○○:姉ちゃん…

愛季:○○なんて知らないもん!ふんっ!


怒らせちゃったな

さすがにやりすぎてたのかもしれない

姉に嫌われるのは望んでいないから

素直に謝ろうと思う



○○:ね、姉ちゃん…ちょっといいかな…

愛季:ふしぃ…ふしぃ…!


威嚇してんのか?

いや、可愛すぎだろ

やめてね?

逆効果だと思うよそれ


○○:その…さっきは

愛季:謝ったって許さないんだからぁ!

○○:あっ!姉ちゃん…!


そういって家を出ていってしまった

これは相当怒ってるな

気づいたら僕も外へと駆け出していた

必死に探したが結局見つけることは出来なかった



夕飯時に家に帰ってくると

姉の姿があった

隣の席なのですごく気まずい…

恐る恐る席に座ると


愛季:ふしぃ…ふしぃ…


だからその威嚇やめてよ

逆効果って言ってるじゃん

姉は直ぐにご飯を平らげると


愛季:…ふんっ!


と言い残し

自分の部屋へと引きこもってしまった


○○:…はぁ……



そして日付が変わろうとする頃

小腹がすいたので台所へ


○○:なんかないか…


えーっと…何もないですね

少し気分を落としながら部屋に戻ろうとすると


愛季:…うーん……


リビングの方から姉の吐息が聞こえるんだが?

ソファを確認すると、爆睡中の姉が

なんでここで寝てんのよ…


○○:……可愛い


久しぶりに寝顔を見たな

やっぱり可愛いのよ、僕の自慢の姉は

気がつけば姉の頭を撫でていた


○○:ごめんね、嫌だったよね…


寝てる時に謝るのはどうかと思うけど

とりあえずね?

またちゃんと謝るからさ


○○:姉ちゃんが可愛くて、つい意地悪したくなっちゃって…


なんか姉の頭が熱くなってる気がするが

恐らく気のせいだろう


○○:もうしないから…ホントごめんね


そう言って、姉をお姫様抱っこで部屋まで運ぶ

このサイズ感もたまらなく可愛いんだ

姉をベッドにあずける


○○:大好きだよ、愛季


久しぶりに名前で呼んだ気がする

最後にもう少しだけなでなでして

姉の部屋を出ていった


愛季:……っ///



早朝。

なんだか目覚めがいい

…ん?なにかが僕の腕の中にいるような?


愛季:…スースー……


なんだ…姉ちゃんか…

びっくりしたよ…


○○:…えぇぇぇぇ!?


その声で姉が起きてしまった


愛季:んー…?あっ…おはよぉ…

○○:な、なにしてんの!?

愛季:んぇ?


ベッドから出ようとしている僕の体を

両腕でがっちりホールド

そのままぴったりとくっつく


愛季:ん…いやぁ……まだ寝るのぉ…

○○:ちょ、ちょっと///

愛季:えへへぇ…///昨日は嬉しかったよぉ?

○○:っ!?ま、まさか起きてた!?

愛季:うん…なでなで///

○○:っ///ね、姉ちゃん…あれは

愛季:愛季って呼んでよぉ…


あぁ、可愛い…

反則ですぜホント


○○:あ、愛季…///

愛季:んふふっ///


ベッドから出かけていた体は自然と寝る体勢へと戻っていた


愛季:…なでなでしてよぉ……じゃないと寝れなくなっちゃった///

○○:っ///愛季…可愛いよ

愛季:えへへ///


撫でながらお互いに夢の世界へと


しっかり者のお姉ちゃんは

撫でられるのが大好きな甘えたがりになったとさ


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