"お母さん…!お父さん…!" "いや…いやぁ…" 美青:…いやっ!!! まただ あの日の光景が脳裏に焼き付いてる もう…やめて 美青:……学校行かなきゃ… ◇ 私が幼い頃、両親を失った 火事 私はちょうど出かけていて火事には巻き込まれなかったけど 家に帰ってくると燃え盛る家がそこにはあった "お母さん…!お父さん…!" 未だ鮮明に覚えている 私は幸せだったあの時間を"奪われた" 美青:あー…頭痛い… ○○:おっはよー!!! 美青:うわぁっ!?
ー忘れない。この日の夜空、星たちをー なにもかもが嫌になる みんなもそう思う時があるだろ? この世から消えてしまいたいと そんな夜は外の世界へ だだひたすら歩き続ける ○○:……どこだここ? 吸い寄せらるようにここに来た その理由はわからないけど 不思議と荒んだ心が和んでいく ○○:すー…はぁ…… 深呼吸をする とても気分がいい 後方から風が吹き抜けていく そのとき ??:あれぇ~?初めまして~ ○○:!? ??:あっ、驚かせてごめんなさい…
付き合って半年がたった はじめはよくいるカップルのようだったが 今はというと… ○○:美羽〜コンビニいこ〜 美羽:いやだ、一人で行けば? ○○:えっ… 美羽:はぁ… ○○:な、なにか欲しいものある? 美羽:ない ○○:…そ、そっか…… 美羽:… ○○:行ってくるね… 美羽:…うん そう…!ツンすぎるのだっ! いや、ツンなのか? 避けられてるだけの気もするが… ○○:美羽〜! 美羽:っ!?ちょ、ちょっと…! 美羽:抱きつくなっ…! ○○:な
僕には二人の姉がいる 璃花ねぇと麗奈ねぇ 弟である僕が言うのもなんだけど 二人とも凄く可愛い だけど、困ってることがある それは…… ○○:…ただいま〜 璃花:あっおかえりぃ○○〜♡…おかえりのギューっ/// 麗奈:ちょっと璃花!くっつかないでよ〜!私の○○なんだから〜! この通り 二人から"愛されすぎてる" ○○:く、くるしい… 璃花:麗奈ちゃん?離してあげなよ〜○○苦しんでるよ? 麗奈:璃花が離せばいいんじゃないの〜? ○○:うぅ… あっ、や
同じ部活の後輩、的野美青。 僕はこの子に… 嫌われているかもしれない ○○:あっ的野さん、おは… 美青:うおっ!? ○○:ま、的野さん!? ドヒューン って感じで走り去ってしまった …そう! すごく避けられてる… 僕の姿を見るやいなや、すぐどっか行く なんかしたっけな? 別に部活でも絡むことなかったし 思い当たらない… ○○:はぁ… 正直、めっちゃきついよ… あんな可愛い子に避けられてんだもん 美青:…はぁぁぁあ/// 美青:おはよう…だっ
ネオンが輝く夜の街 ぎこちなさを必死に隠しながら 彼女は足を踏み入れる ひかる:わぁ…すごい… 初めての景色に思わず 「綺麗だ」と 純粋なその心で 男:ありゃ〜?子供がこんなとこ来ちゃダメだよ〜 ひかる:っ!? 見知らぬ男に後ろから肩を抱かれる 怖い…いやだ…やめて… だけど、受け入れなくちゃ 借金を返さないと… 男:見た感じ高校生だよね〜 ひかる:は、はい… 男:ふふ、大丈夫だよ…俺は優しいから 男:そうだな〜5でどう? ひかる:ご、5万っ
−出会ってしまった− 藤吉夏鈴。 クラスメイト。 隣の席。 喋ったことはない。 なんの関わりもない。 それでも…恋に落ちている。 無口な人だと思った。 無愛想だなと。 だけど… 窓から外を眺めてる その横顔がとても綺麗で つい見惚れてしまったんだ。 夏鈴:…… ○○:…… 夏鈴:……なに? ○○:……え? 夏鈴:…私のことずっと見てるでしょ ○○:…い、いやっ!別に…… 夏鈴:…ふふっ、変なの 初めて顔を合わせた。 初めて言葉を交わし
ごく普通の夜。 僕は今か今かと待ち望んでいた 謎に正座して… 美羽:○○〜、寝るよ〜 きたっ! 僕の彼女は可愛いもので 僕を抱きしめながらじゃないと寝れないらしい ○○:はいっ!寝ます! 美羽:なんで敬語なの… ○○:気合い入っちゃって… 美羽:…?変なの… ふふふっ…/// 美羽は隙あらば僕の手をにぎにぎしてくる どうやら落ち着くらしい 目を見つめながらにぎにぎしないで なんか変な気分になってくるから 美羽:…寝室いこ? ○○:うん、行こう
「最低だ」 そんなことはわかってるけど… 僕は今、盗撮をしている アパートの隣の部屋に住んでいる女子大生 エロ目的じゃなくて… 人間の生態が気になると言うか 昔からそうだった ○○:あっ、帰ってきた 『ふ〜…ただいま〜』 ○○:ふふっ、誰に言ってんのよ 『はぁ疲れた…』 ○○:いつもよりお疲れだね 小田倉麗奈。 君のことはなんでも知ってる 知ってるはずだったのに… 『…あ、もしもし?今時間大丈夫?』 ○○:ん? 『いやさ〜声聞きたくて…///
○○:う〜ん…朝か… 僕が朝起きてすぐにすること… それは ○○:天〜?起きてー 天:んぅぅ…まだ寝るのぉ… ○○:早く起きないとお出かけできないよ〜 天:おでかけぇ…するぅ… 寝ぼけてる そんな彼女も可愛いです 天:ねぇ…天ちゃん動けへん、おんぶぅ〜 ○○:しょうがないな〜 天をおんぶし、何がとは言わないが背中でしっかりと感じるその柔らかな感触 それを堪能しながら… 天:○○?いま何考えてたの? ○○:へぁっ!?そ、それは… 天:…○○のえっち
愛季:あれぇ?どこいっちゃったのかな… 僕には年子の姉がいる ちっこくて小動物みたい 最近はそんな姉を… ○○:…わっ!!! 愛季:ひゃあっ!?!? ○○:ふっふっふ… 愛季:も〜!やめてよ〜! そう言いながら両腕をブンブン振り回してくる 「ポカポカ」という音がお似合いだな 全然痛くもない 愛季:なんでこんなに驚かせてくるのぉっ! ○○:えっ!?そ、それは… 反応がいちいち可愛いから なんて言えない 今も目を潤ませ、上目遣い とてつもなくかわい
夏の匂いが香り始める頃。 誰もいない。ここには誰も 純葉:…綺麗 海にカメラを向け、彼女はそう呟く シャッター音と共に一瞬は永遠として切り取られる この瞬間が私は好きだ 純葉:ふふっ、いいね 今日は一枚で満足できた 写真を眺めながら帰路につこうとした時 誰もいないはずの此処に 純葉:ん?……ひと? 私から少し離れた場所で海を眺める子が一人 私の通う学校の制服… 男子かな? 純葉:…… 気づけばカメラを向けていた なぜだろう……とても儚いと感じて
恋とは無縁だと思ってた そんな私がまさか… 美青:あっ!こんなに好き! 美羽:うわぁ、びっくりした〜 美青:ご、ごめん… 美羽:また○○くん? 美青:うん… 美羽:ホント好きだね、伝えればいいのに 美青:っ!?そそそそんなことできる訳ないじゃん!!! きっと彼の目には私なんて映ってないよ …そもそも私のこと知ってるのかな? クラス一緒だけど私は目立たないし それに比べ、彼は人気者 イケメンで 身長高くて 頭も良くて ダンスできるって知った時はび
○○:はぁ…重て 先生に頼まれた資料を運んでいる道中 純葉:おーい、○○〜! ○○:あっ、向井先輩 純葉:どうしたんこれ?わや重そうじゃがん 向井純葉。 1個上の先輩で、なにかと僕のことを気にかけてくれる優しさ満点の素敵な人 なのだが… 純葉:持っちゃるけん! ○○:あっ、ちょっと! そう言うと先輩は僕の手から資料を強引に奪うとその場から動かなくなってしまった 純葉:うっ……お、重い… ○○:歩けてないじゃないっすか…… はい返して、持ってくから 純
ー伽藍堂 その2ー 人間には"本質"というものがある 人を人たらしめる、宿命そのもの しかし人間というのはその肝心な"本質"に触れることはできない 触れてはいけない なぜかって? ほら、知らぬが仏って言うでしょ? …………人が"本質"に触れると それは欲望となり 欲望は抑えることの出来ない衝動へと変わる だから触れられないように出来てる でもね? この世には良品だけが存在するわけじゃない 良品が存在すれば、必然と欠陥品も生まれるものでしょう? "俺
言葉にするのが苦手 知らず知らずのうちに傷つけてしまってるのではないか? そう思うと上手く言葉を繋げれない どんな些細なことでも 美青:…… ○○:おはよう!的野さん 美青:っ!?…お、おはよう…… ○○:今日も暑っついね…溶けちゃいそうだよ 美青:…… 隣の席の○○くん こんな私に喋りかけてくれる唯一の人 でも私と絡んでもいい事ないよ… 返事もろくに返せないし… ○○:そういえば、的野さん…髪切ったね 的野:…え? ○○:ん?前髪切ってない?