桜の開花とデータ分析:400度の法則。広島県三原市を事例に。
桜の季節ですね、新生活みなさんいかがお過ごしでしょうか!
桜の開花予想がニュースなどでされていますが、何か定量的な基準があるのか気になっていました。
今回、日本経済新聞さんの記事で面白いデータがありましたので紹介します。
今回の記事の図表は以下のページから引用させていただいております。ぜひ以下の記事もご覧になってください。
桜の開花予測の一つの指標:400度の法則
桜の開花予測は、400度の法則というもので計算できるようです。2/1からの平均気温の積算によって見積もれるようです。
なお、開花日と満開日は以下の定義になるようです。
400度の法則の誤差検証
400度の法則を検証したデータもありましたので、そちらも置いておきます。かなりバラバラのデータになりそうですが、統計的な処理をされたのでしょうね。
誤差も数日レベルに収まるようです。
開花の傾向は早まっているか?
これも面白いデータでした。かなり分散も大きそうなデータですが、1字回帰で見ると以下のように、徐々に開花日が早くなっているようです。
400度の法則のデータの可視化:2023年(去年)分
では、先ほどの日経新聞さんのデータをgifにしてみたものが以下のものです。
これをみると、平均気温の積算値が徐々に太平洋側から400度を超えて来ているのがわかります。開花済、満開済の観測データと併せてみると、おおよそ合っているように見えます。
2024年度は?
今年はどうでしょうか?特に後で紹介する「三原市」の実測データとも併せてみましょう。
3/29の400度積算データのみ抜き出すと以下のようです。
もう少ししたら、開花!でしょうか。
実際の観測状況と照らし合わせてみると?
広島県三原市の場合は、桜だより、として開花情報を市が公開してくれています(素晴らしいですね!)
2024年度の観測状況をみると、まだ、つぼみ〜咲き始め、とのことなのでおおよそ400度の積算値と一致しているようにみえます。
参考書籍/ページ
桜の開花日
こんな書籍があるようです。
日経系のページ
データのビジュアル化や、地域データをまとめておられます。かなり参考になるのでぜひみてみてください。
書籍も出されているようです
まとめて
桜の開花もデータである程度予測ができるのですね。温度の観測データが潤沢に手に入るとこんなこともできるとは!とても面白いですね。