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【1月前半】読書状況振り返り

半月に1回にするか月に1回にするかまだ決めていないが、最近読んだ本の振り返りをしたいと思う。

振り返りの目的

アウトプットにもいくつか種類があると思っている。このnoteで実践したいアウトプットは、
A. インプットの定着
B. 知識の整理・体系化
の2つ。この読書振り返り企画は、Aに該当する内容になっている。

したがって、目的は2つ。
1. 感想には載せにくかったコメントをする
2. 改めて振り返ることで記憶の定着を図る

これに基づいて、簡単な振り返りをしようと思う。

渡辺秀和『ビジネスエリートへのキャリア戦略』

書名①
渡辺秀和『戦略コンサルタント、外資系エグゼクティブ、起業家が実践した ビジネスエリートへのキャリア戦略』ダイヤモンド社、2014年

Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4478026661/

感想
https://bookmeter.com/reviews/86298882

読んだ目的
今後のキャリアパスを考えるインプットとするため。

コメント
終身雇用なんてとっくにあてにできなくなっている現代において、自分がどんな人間になれば安心して暮らしていけるのか。
「誰でもできる仕事じゃなくて、私にしかできない仕事を」
「何か資格等のスキルを要する仕事なら」
こんなことに対して漠然とした不安を抱えながら、どうキャリアを積んでいくのか。本書では、そこに対する考え方を提示してくれている。
「それなりの生活ができれば良い」という仕事観にもリスクがあることにも言及している点が面白い。

坂本綾子『お金の超基本』

書名②
坂本綾子『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』、朝日新聞出版、2014年

Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4023332208/

感想
https://bookmeter.com/reviews/86356738

読んだ目的
ここしばらく金遣いが荒かったので、、、笑。

コメント
お金の機能について網羅的に書かれているので、お金に関する思考のマッピングには良いが、それぞれの細かい部分には深く触れていない。お金について考える最初の1冊ってかんじ。

綾辻行人『殺人鬼――覚醒編』

書名③
綾辻行人『殺人鬼――覚醒編』角川文庫、2011年

Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4043855052/

感想
https://bookmeter.com/reviews/86468569

読んだ目的
小説の世界に浸るため。

コメント
殺し方がとても残酷で楽しい。が、個人的にもやっとしたのは、「殺人鬼」の動機が特にないこと。この小説の構成上、それで全く問題ないのだが、個人的にはもう少し理由を持って殺している様の方が好きなのだろうと感じた。

武邑光裕『さよなら、インターネット』

書名④
武邑光裕『さよなら、インターネット――GDPRはネットとデータをどう変えるのか』ダイヤモンド社、2018年

Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4478105847/

感想
https://bookmeter.com/reviews/86558369

読んだ目的
プライバシー保護に関する世の中の現状を把握するため。

コメント
全体として本の構成が謎すぎたのであまり頭に入ってこなかった。また、結局著者は個人データの利用が急速に拡大する結果オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』型の統制社会が誕生するっぽいことを言っているのだが、それがなぜなのかが全く分からなかった。この点については別の記事で改めてまとめようと思う。
個人データ利用が拡大しても、ディストピアはやってこない。

羽生善治『人工知能の核心』

書名⑤
羽生善治、NHKスペシャル取材班『人工知能の核心』NHK出版新書、2017年

Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4140885114/

感想
https://bookmeter.com/reviews/86580113

読んだ目的
AI研究の最前線を追うと同時に、将棋の永世名人である羽生さんがAIに対してどう考えているのかを知るため。

コメント
特に人間には簡単だけどAIには難しいことに関する話が面白かった。世にはAI技術の進展が人間の仕事を奪うとか、AIに学習させれば何でもできるみたいなAI脅威論、AI万能論が跋扈しているが、本書はそういった極端な結論には飛びつかず、冷静にAIの現在地を描出している。ある意味頭で勝負する世界である将棋の名人ともなると、こんなに明晰な思考ができるのかと感嘆した。

まとめ

以上、1月前半の5冊は、人におすすめするのが少し難しい本が多かったように思う。
強いて挙げるなら、『人工知能の核心』と『殺人鬼』だろうか。

『人工知能の核心』は、時代の最先端がどうなっているのかを知るという意味で誰でも知っていて損のない内容だし、何より羽生さんの思考回路がとても明晰なので勉強になる。

『殺人鬼』は好みが分かれるが、ホラー好き、ミステリ好きにはたまらない仕掛けがたくさんあるので、そういった人には読んでもらいたい。

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