#65 仏教は何を目指してる?
【仏教は何を問題にして何を目指しているのか】
を書きます。
「仏教に親しみはある。
でも何を目指してるか、よく分からない・・・」
と思われる方も多いのではないでしょうか。
仏教の目指すところ
仏教のゴールは、
さとりを開き、苦しみから自由になること
です。
日本仏教には、天台宗・真言宗など色々な宗派があります。
教えの違いはありますが、どれも目指すところは同じ。
さとりです。
誰にでも煩悩(ぼんのう)がある
なかなか自覚できないけれど、
人間には煩悩があります。
煩悩とは、
人間を悩ませる心の働きのこと。
例えば、
・尽きることのない欲望
・思い通りにならず腹を立てる
・他人への嫉妬
・将来への不安
など。
私たちの日常に出てくる厄介な感情です。
この煩悩によって、私たちは苦しんでいます。
ですから、煩悩のない世界(=さとり)へ行くことで
苦しみから自由になれるのです。
「さとり」とは?
さとりを開いていない私たちは、
誰しも煩悩(ぼんのう)を持ち合わせています。
この煩悩が燃え盛っているのです。
一方、「さとり」とは、
煩悩(ぼんのう)の火が吹き消された状態のこと。
穏やかで静かな仏の世界です。
さとりの世界とは?
・死が怖くない
・欲がない
・何事にも執着しない
さとりの世界はこんな感じ。
例えば、目の前にライオンが現れても動じない。
普通の人間なら、
逃げるとか、隠れるとか、腰が抜けて動けなくなるとか。
だと思います。
さとりの世界と対比すると、
さとりのない世界(煩悩にあふれた世界)が
よく分かります。
煩悩はダメなもの?
では、煩悩は持っているとダメなのか?
決してそうではありません。
仮に煩悩が一切無くなったら
生きていくことすら出来ません。
煩悩がダメなのではなく、
「私にもあなたにも煩悩がある」
と知って、うまく付き合っていく。
不安や嫉妬や欲望など、
厄介な感情が出てきたら、
「私の煩悩よ、こんにちは!」
と軽やかに受け止める。
否定することなく、自分の感情を客観的に見ることで、
心は軽やかになります。
煩悩を否定する必要はない。
けれど、どっぷり煩悩の世界に浸っていると、
苦しみから抜けられません。
いかがだったでしょうか。
仏教の構造的な話を書いてみました。
私たち人間は煩悩によって苦しんでいます。
仏教は、煩悩を大きな課題として、
さとりを目指す教えです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。
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