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朝のお話です。 明るくて、希望に満ちているはずだけれど、実は暗い夜の続きで、いろんな気持ちが入り混じっているようです。
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2023年2月の記事一覧

流れ星

流れ星

 鏡越しの彼が言う。

「誕生日近いよね」

 優しい声だった。彼は私を女の子扱いする。ネクタイを締めたその首の太さに違和感。

「何か予定あるの?」

 前髪が決まらなくて、仕方がないのでその場にあった剃刀の刃を使って少し切る。添えていた指をちょっぴり傷つけて、血が滲んだ。

「ないない。空いてるよ」

 私はさらっと言った。感情を込めないように、淡々と。血を舐める。薄い皮がひらひら。

「ケー

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