見出し画像

Aperture Tagを日本語でプレイしたい

Aperture Tagとは

Aperture Tag: The Paint Gun Testing Initiative はPortal 2のmodです。端的に言うとPortal 2に出てきたジェルをメインに据えた二次創作ゲーム。詳しい紹介は最後にしますがこのゲームはめちゃくちゃ面白いです。Portalやった人は全員やってほしいくらいには面白い。
しかし、このゲームにはある欠点があります。そう、日本語対応
そこで今回は日本語に対応させるまでの経緯を書いていきます。
結論から言うと日本語化できました。ファイルも添付します。が、(これはパッチ全体に言えるけど)利用の際は自己責任でお願いします。何かおかしなことが起きたら再インストールを試してみてください。

日本語化の問題点

日本語化するためにいくつか超えなければならない壁がありました。

1.字幕言語が言うことを聞かない

まず字幕設定を見てみましょう。

終いだ…

しかもこれ、ラベル設定がおかしいだけではなく、言語をいくら変更してもデフォルトに戻されてしまいます。これはcfgファイルを直接書き換えても同様です。字幕言語のパラメータがないのかな?

2.日本語字幕のファイルがない

テキストのsubtitles_japanese.txtは存在するものの、それをゲームに反映させるためのsubtitles_japanese.datがないという状態。そのsubtitles_japanese.txtも翻訳されていない箇所が結構あるというのでDeepLくんが火を吹きそうです。

3.そもそも字幕がでない

英語字幕すら出ない。english字幕をjapaneseに差し替えるだけなんて甘えは許されていないのです。

解決策

1については分かりませんでした。1の字幕言語はアプデで追加されたらしく、それらを対応させるのは難しそうなのでやめました。代わりに2のファイルを作り3の字幕をどうにか出して差し替えることにしました。不格好。

調べてみたところゲームの言語ではなくクライアントの言語を参照しているらしく、クライアントの言語が非対応であれば字幕が出ないそう(cc_langではなくcl_languageを参照する)。つまりはSteam本体を英語にすればゲームで英語の字幕が出るということ。さすがにプレイするたびに設定変えるのは面倒なのでautoexec.cfgでcl_languageを弄ります。
2の字幕ファイルもDeepLと先駆者の知恵を借りて翻訳を補い、付属していたコンパイル用のソフトで作り上げました。ファイル名はenglishのまま中身だけ日本語のファイルに差し替えます。

出来上がったものがこちらになります!利用は自己責任でお願いします

…\Steam\steamapps\common\Aperture Tagフォルダを開いてcfgフォルダに"autoexec.cfg"を、resourceフォルダに"~_english.txt/.dat"で終わるファイルたちを入れてください。同名のファイルがある場合は避難させましょう。
翻訳漏れがあったら教えてください。その他にも気になる点があればTwitterまでお気軽にお問い合わせください。

Aperture Tagはいいぞ

ポータルガンを使わない異色作の上に有料で敬遠されがちなこのゲームの魅力を少しお伝えして締めます。
今作は「ポータルガン無いのに、アクション要素強いのに、それでもPortalっぽい」という凄く不思議な感覚を味わえます。一見Portalとは全くの別ゲーに見えますが、ポータルは要所に出てきますし、銃を使うこと・運動量が重要であることは同じです。Portalで味わった、どうやって速さを稼ぐかという思考とそれを実行するときの爽快さが別の銃を用いて再現される様子はPortal初見の衝撃を思い出させるでしょう。
また、若干操作が難しいですが、難易度の上げ方はよく練られており少しずつ慣れていく設計になっています。個人的にマップの出来はPortal 2本編にも劣らないと思っています。
銃であることを生かしたギミック、物理エンジンを生かした思考、半自動的に決まるアクロバット、楽しみながら上達できるレベルデザインなどPortalの遺伝子が刻まれたガチ名作なのでPortalシリーズプレイ済みの人はマジでやってくれよな。
プレイ済みの方は今度語りましょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?