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乳がんの記録(ステージ1)④

2025年のお正月が明け、
いよいよ手術に向けての説明を受ける日。

初めて夫にも一緒に来てもらった。
なんか気恥ずかしい笑

両親、義父母、夫の病院の付き添いや手術の立ち会いばかりで、自分が付き添われる側になる日が来てしまった。

「MRIでの検査の結果、もう一個腫瘍が見つかりました」

「右胸全摘か部分切除は選択できます」
部分切除の場合1ヶ月毎日放射線治療を行うのだそう。

え?そうなんだ。
2個あったんだ…

部分切除の場合と全摘の場合の術後の胸のイメージを写真を使って説明いただく。保険が適用される乳房再建もあるとか。(ただし10ヶ月後に再手術が必要。再建希望の場合今回の手術時に決める必要あり、後から希望しても出来ないそう)


切除写真を見ながら予想と違う展開に混乱。
ちっさいおできをピッと取るだけじゃなかったの!!??

聞くと部分切除でも胸の形状は大きく変わるとのこと。放射線治療で100%完治する確証は無い。がんが無くならないということ。

正直どちらも受け入れ難い。
けどどっちか決めるしかない。


こんなちいさい早期の腫瘍でお胸全部取っちゃうの!?思ってたのと違う!

もっと軽く考えてた。

そして
手術中にリンパへの転移の有無を調べて転移が見つかればその場で切除だそう。

ってことは麻酔から目覚めたら
リンパがなくなってるかもってこと??


リンパを取るとなるとその後のQOLはググッと下がるイメージ。浮腫も起きやすくなるし、実際浮腫で苦しんでらっしゃる方も見てきたのでどんどん怖くなってしまった。

でも、決めなきゃ。

どうせ形状が変わるなら不安を残すよりガッさり全部取ったほうが安心だわ。

私「全摘でお願いします!ニコっ!!」

先生「え!?もう決めていいんですか?」

…こんなもん、迷ったってしょうがない。
リスクの低い方を選んだつもり。
自分で決めたから後悔はない。


私「乳房再建はしません」

先生「え?しないんですか?」


乳房再建が保険適応になって再建される方も多いのかしら。

私は体に中に異物を入れることの方が体の組織を切り取るより嫌。それに人工的に作ったお胸はいつまでも形が変わらない。その横でもう一つの残ってる胸はどんどん垂れて年取っていくわけで。この先左右の胸の形が変に違ってしまいそうでそれも私には違和感。


なので
手術は右胸全摘。乳房再建なし。
術中にリンパ節への転移を確認したら切除。
概ね7日間の入院。

ということを確認して
入院に関しての説明を受けて帰宅。


あまり感情を入れずにごちゃごちゃ考えずに決めたけどどんどん気持ちが深刻になっていく。


この説明を受けた日から

晩酌をやめた。
甘いものもやめた。
小麦もやめた。
体温を上げたいから朝夕お風呂にゆっくり入るようにした。


できることをできるだけやろう。
少しでも体の中の腫瘍を大きくしないように。

神仏にも頼る。
なんでもいいからとにかく最善になるようにする。



ただ時間が経つにつれ
私自身が手術後おっぱいが全部なくなった事実を受け入れれるのか、リンパ節がもし無くなったらその後私はどうなってしまうのか…



まだ何も起きてないのだけど
先々への不安がどんどん膨らんで気持ちが塞がってしまった。

気持ちが塞がろうとどうであろうと
手術はこの日から2週間後。

写真は今冬最初の雪景色。
手術の説明から手術当日頃ほんと寒かった。

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小林 明美@香と瞑想とコーチング
心地よいこと、学ぶことが大好きです。いただいたサポート大切に使わせていただき、またここで体験をシェアしていきます。