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乳がんの記録(ステージ1)⑤
手術の説明を受けた頃、
右脇の下が硬くなってて鈍い痛みを感じるようになっていた。「これって転移じゃない?」
素人判断でどんどん自分を重症に追い込んでいく。
お世話になってる整体の先生のところに行って
「結局右胸全摘になっちゃいましたー」
「右脇の下も痛くて…」
先生、
右脇に手を当てて「あーなんかあるね」
あるんかい!!
集中的に施術いただき右脇の下が柔らかくなり痛みも無くなった。
けど、「なんかある」が耳に残って離れない。
ああ、リンパ取るんだ…
覚悟しなきゃだな…
事実ではない思い込み。リンパ転移の有無は手術の時しかわからないのに。こうやって人は決めつけて憶測で苦しむんだって知ってるくせに。思い込んでる私と冷静な私が内側でワーワーやってる。
瞑想してもずっとぐるぐる考えてしまう。
ただ、そんな気持ちでいたある日
親しい方に自分の状態(乳房全摘になったこと、リンパ節転移の可能性のこと)を話してるうちになぜか知らんけどどんどん気持ちが切り替わっていった。
気持ちが明るくなっていく。
大丈夫が広がっていく。
しゃべるって大事だなーって思った。
言葉にすることで内側にあるものを吐き出すと新たな気づきが必ずある。
やっぱ聞いてもらうって大切なこと!!
私は3年前にリウマチを発症した。
当時は痛みでドアノブさえ普通に開けれない
激痛で起き上がれない日々を過ごした。
けれどそのおかげで
物事の考え方が大きく変わり
身体との向き合い方も変わった。
「リウマチになったおかげで」と思えることばかりだった。
おかげで今は寛解状態。
私がリウマチだなんてこと周りは忘れてくれてると思う。
あの時結局大丈夫だった。
きっと今回乳がんも私にとってプラスに働いてくれるはず。
リンパ取ろうがなんしようが、その後のQOLを上げるためのことは私に取ってプラスになるはず。
結果「乳がんのおかげで」と言ってるはず。
私大丈夫だわ。
7年以上朝夕やってる瞑想がある。
その瞑想の師匠のところで個人セッションを受け、グループ瞑想会にも参加した。
そこで参加してた皆さんから光のエネルギーをいただいた。
暖かいエネルギーを受け取った。
この頃自分のために書き残したメモがある。
・・・・・・・・・・・・
自分で病気を治す最善を尽くす。
そして手術と
その後の身体やQOLをそのまま受け止めて
身体をまた元に近づけていくためのことをコツコツ。
そうして生き方や考え方を更新していく。
より深くなる。
より磨く。
わたしが私になる
そのための体験。
・・・・・・・・・
何があっても大丈夫。
全て受け止めて前に進む。
こう決めたとき体の中から力が湧き上がってくるのを感じた。
湧き上がるエネルギーが強すぎたのか
内側の動きが激しすぎたのか・・・
次の日目覚めたら
めまいで起き上がれない状態に。
手術前の1週間はぎっしり仕事が詰まってたのだけど身動き取れず布団の中で過ごすことに。
「のんびりするのがこの病気には大切だよ」と整体の先生。
「いやあ、手術前の今は出来ないわ」と言ったのだけど、結局のんびりする以外できない状態になってしまった。
ご迷惑おかけした皆様には本当に申し訳ないのだけど、眩暈のおかげでますますネガティブなこと考える余裕がなく時が過ぎてくれた。無駄なこと考えないって大事。
全てのアクシデントがおかげ様になる。
そしていよいよ入院の日を迎える。
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