
乳がんの記録(ステージ1)⑥
いよいよ入院の朝、
「お風呂は済ませてきてください」とのことで朝風呂でゆっくり。いつも参加してるオンラインでの自力整体で身体を緩める。出来るだけ普段通りに過ごす。
午後からの入院で夫が午前中で仕事を終えて帰ってきてくれた。
いざとなると「なんで入院せなあかんの?」ってぐずぐず言ってみるものの自分から夫の車に乗り込みドナドナのように病院に連れていかれる。
「あーやだやだ」と言いながら病院まで我が家から5分ちょっとの距離。
だけど病院に着いた途端、不思議なほど不安がなくなり淡々と入院手続きを済ませることができた。さっきまでの不安や後ろ向きな気持ちが一切消えていた。
ところでイヤイヤ言いながらしっかり入院の準備は数日かけて行った。
以下、持っていったものの一部。
・病衣を借りるより自分のパジャマの方が気分が上がるから明るい色のパジャマを2セット。
・前あき肌着
ネットでグンゼの2枚組を見つけて購入。
小さなボタンが閉めにくいけど慣れたら気にならない。肌触りはとてもいい。
・洗面具タオルなど
拭き取り化粧水、その気になった時用にシートマスク。普段忙しくてパックとかしないから、入院中ならできるかもと思ってた。
・湯たんぽ
無印良品の中くらいの大きさ。
たまたま入院直前に教えてもらって即買いしたもの。お腹に乗せてると安心する。体温も上がってくれる。一番持っていって良かった!!部屋はもちろんあったかいのだけど暖かいものを抱いてると幸せ感が違う。
・百年茶
お香教室に通ってくださるお客様がなんと両胸全摘の乳がん先輩だった。おまけにこの方は食養生についてすごく研究なさってて。この百年茶はこの方が教えてくださった野草茶。水分摂りたいから大きめの水筒を用意してずっと飲んでました。
・ゼラチン
お菓子をつくる時の板ゼラチン。ゼラチンの主成分はコラーゲンなどのタンパク質。細胞の再生にとても良いとか(上記乳がん先輩に教えてもらった)適当に割って水でふやかしてお塩つけて食べてた。(家ではサラダに混ぜたりしてる)
・携帯ラジオ
夜中に目が覚めた時寂しくないように。イヤホンで聴けるタイプ。ラジオ深夜便が友達。
・高速充電器
スマホの充電器。夫が何より先に買ってくれた。早く充電できるとストレスがないだろうという配慮。ありがたい。
・スリッパは禁止。踵もあるタイプの上履きを用意してくださいとのこと。これは外来の売店に売ってたのを当日購入。
・神宝塩
普段使ってるミネラルいっぱいのお塩。万一病院食が口に合わなかったとき悲しくならないように。
・自作のお香とユーカリの精油
気分転換や鎮静の意味と、ユーカリは万一の際の除菌のため。本当はお線香を持ち込みたいけど流石にやめといた。
・本を何冊か
・シマエナガのぬいぐるみ
かわいいもの見て和むものを身の回りに。
数日間とはいえ自分の居場所を楽園にするため、あった方がいいと思うものは全部持っていった。おかげであまり退屈することも困ることもなく過ごせたかな。
お部屋は4人部屋の入り口側。
コロナ以降の様式なのか、みなさんカーテンで仕切っててお顔を合わせたりおしゃべりしたりということは一切なかった。
プライバシー守れるけど圧倒的な閉塞感。
閉所が苦手なのでできたら窓くらいは欲しいもの。
個室が空いてなく、また個室はウイルス罹患者が出た時の隔離用に空けてるそうで、もし窓側が空いたらそこに移動させてもらうことに。
付き添ってくれてた夫が帰り
持ってきたパジャマに着替えてると
明日の手術の説明やら
リハビリの先生の説明やら
リンパ節の検査のための注射や
あれやこれや入れ替わりやることいっぱい。
夫が「どうですか?」とか色々LINEをくれる。気にかけてもらえるのが嬉しい。
夕飯が来て
ベッドでいただく。
びっくりするくらい薄味。
うわあ、身体に悪い!!(失礼!)
世の中の基準はこの塩分量かあ・・・
よく見ると野菜の量が多い。
動物性のものとのバランスが素晴らしい。
このくらい野菜を取らなきゃなのねー
薄味以外はとても勉強になる。
食事と共に経口補水液を500ミリ
明日朝までに飲み切るようにとのこと。
りんご風味の変な味。飲めなくはない。
いつも自宅で見るテレビを見て
10時消灯でラジオを聴きながら就寝。
友人達や瞑想フレンズさんたちが光を送ってくれている。
なんの不安もなく
しっかりすごくよく眠れた。
なんだか入院してしまってからが今までで一番心が落ち着いて安定してる。
感謝しかない。
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