シャカパチ論争

 SNSで何故か定期的に挙がるこの論争。新規ユーザーのぼやきから各々思うことを発信したくなってしまう。時には火元が見えず、空虚にむかって吠えているようにも見える。
私は中道派をつらぬくことを徹底しているためSNSでは絶対に言及しない。いつも通りの差し障りのない内容を投稿することを心掛ける。しかし今回はカードゲーマーの雑記ということもありせっかくなので自分のスタンスを紹介させてもらう。

 私はハンドシャッフルいわゆる「シャカパチ」をしないように心掛けている。カードゲームを始めたころには一種の通のようにも見え、憧れたこともある。まるで熟練の手つきのよう。しないようになったのはこのシャカパチを忌み嫌う人が少なからずいるからだ。対面する相手が不快な思いをするかもしれない行動をわざわざする理由が私には見当たらない。テーブルマナーで初めて食事を同席する相手の目の前でわざわざクチャクチャと音を立てながら食事をするだろうか。精神的プレッシャーをかけることを名目にハンドシャッフルを容認する意見を見たことがあるが、小心者の私には相手の神経を逆撫でする胆力は持ち合わせていない。
 また私は感想戦を楽しみにしている。対戦後の雑談のようなものである。そのためには相手にはある程度好印象を抱いてもらう必要がある。話す価値のある人間とみなされなければならない。まるでご機嫌取りの犬がしっぽを振っているようだが、おそらく私の人となりにも関わってくるかもしれない。話したくもない不快な相手にならないよう、可能な限りその要素は排除すべきだと思う。生理的に受け付けないと言われれば白旗を掲げ、黙るのみ。

 また最近では公式から過度なハンドシャッフルへの警告を表明しているタイトルもある。私もまだハンドシャッフルでジャッジや大会運営からペナルティを食らった現場は見たことがないし、聞いたことがない。ただ、みんなも出しているから…と法定速度以上の速さで警察の目の前を通過する度胸はやはり私にはない。

 ここで改めて述べたいのは、こうあるべきである!それ以外は許さないというニュアンスは全く含まれていないことである。他人に強制するようなものでもない。自分の性格とスタンスに照らし合わせた結果である。

 私は他人がハンドシャッフルすることは特に何も思っていない。ハンドシャッフル自体ではなく対戦相手を総合的に「しんどいな…」と感じることはあれど。赤の他人に自分のスタンスを押し付ける権利は私にはない。ルール違反をしているのであれば話は別だが、そこの曖昧さや線引きはやや難しく感じる。ハンドシャッフルがやり玉にあがり、忌み嫌われているがそれ以外の対戦相手への不快さが根っこにはあるのかもしれない。


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