【自主大会レポ】第4回いんふにてぃCS+α
はじめに
10/8に第4回いんふにてぃCSに参加してきた。今回は備忘録を兼ねたレポートを綴っていく。
今回で第4回をむかえた自主大会。1・2回は個人、3回は3人チーム戦で開催され、自分は個人戦には参加できていた。思い返してみると、思い切って参加した第1回、運営の方とも面識はなく参加者のみなさんともほぼはじめましてだったような気がする。参加したご縁でSNSで繋がったり、ばったり会った公認大会で話しかけてもらったり、遊びに誘ってもらえたりとありがたい限りである。こういったことも自主大会に参加することで得られる副産物であり、魅力なのかなとしみじみと思う。
当日会場に入ると、運営の二人が私の顔を見て安堵の声をもらしていたのが印象的だった。会場に着くのが受付終了時刻のギリギリになってしまい、いらぬ心配をかけてしまったようだ。確かに自身のSNSでもいつものちょけたツイートを起床後にしていなかったため遅刻疑惑・無断キャンセル疑惑が浮上するのも無理はない。運営のお二人には申し訳ないが、このやりとりにも楽しさを感じてしまった。会場を見回してみると公認大会やSNSで絡む人たちもいた。挨拶を交わしつつ開会を待つ。ここからは対戦レポである。
デッキ選択
私のデッキはシャイングレイモンである。デッキ選択の理由に環境に関する考察はまったくない。成功体験にすがりついているだけだが、愛着があるデッキだからと言い訳する。実のところ、諸事情あって新弾のカードが買えていなかった。そのため新環境に適したデッキが手元にない。お恥ずかしながら選択肢がほぼほぼなかったのである。そのため今回の参加は自身の環境観の答え合わせや他プレイヤーの相性観をすり合わせることができればという気持ちでの参加になってしまった。
1回戦 VSアポカリモン
間違いなく今環境の中心的立ち位置にいるデッキ。デッキ破棄もさることながら盤面処理・耐性・リーサルずらしとお手の物。個人的にはアニメでも印象強いヴィランなのでこのパワーカードはキャラクター性を鑑みると大歓迎だ。
こちらのまわりも悪くなく、バトルエリアでLv5までつなげて「大門大」もそれぞれ1枚ずつ展開できた。このLv5を取られるときついが、トラッシュにはダークマスターズが2種。7コスト登場を嫌ってくれるかな…と一縷の望みをかけたプレイは通った。相手は4コストの「石田ヤマト」を出して返ってきた。メモリー4で返っていたため「BT13アグモン」がいればゲームエンドまでいけるか…!と思ったが握れず盾を0にして返す。アポカリモン1体だけでは盤面処理(ピエモン・ピノッキモンなど)とリーサルずらし(ホーリードラモン)ができないはずと思ったが、前のターンの「石田ヤマト」がここで効く。確定3では2体のアポカリモンが出てくる。上2つが同時に絡み、ブロッカー付き。こちらはゲームエンドまでいかず次ターンでLO。強い…!
2回戦 VSメタルガルルモン
今環境の一角。デジタマによるジャミング付与、バトル耐性、「EX5ガルルモンX抗体」の破格のデッキを掘り進めるスピードとメモリー+、そして連続攻撃の詰め性能。人気デジモンに日の目があたるのはファンとしても喜ばしい限りだ。
試合内容は、ただただ相手の事故と私が解答をたまたま握れていただけである。先攻3返しに対して相手が5コストLv4登場。それに対して2コストLv4、3コスト「BT13ライズグレイモン」から「BT13大門大」でそのLv4を処理した。ゲーム後の振り返りで、後攻1ターン目の4コストワーガルルモンACE登場の択があったと振り返ると、またゲーム内容は変わりそうだ。そもそもLv3が引けなかったつらさはあるが、「事故からでも拾える選択肢があったのでは」とゲームを振り返り深堀りできるプレイヤーの姿勢は見ていて敬意を抱くほど気持ちがいい。
3回戦 VSアヌビモン
アニマルコロシアム環境から破格の横展開性能と盤面処理、道連れブロッカーによるリーサルずらしとゲームエンドの押し付けと話題にあがったデッキ。アポカリモンがトップシェアの今、そのアポカリモンに対して解答をもつらしいとさらに注目も浴びているようだ。ちなみにエアプレイと風の噂でしか話をしていない。だからこそ自主大会に参加しているということで一つ。
雌雄を決したのは、ただ必要カードを握れているかどうか。振り返ると「このタイミングでアヌビモンを決められるときついな…」というところでたまたま相手がカードを握れていなかっただけだ。その後もありがたいことにフリーをしてもらう。アヌビモンの動きを確認でき、「やっぱ早い段階で決められるとアヌビモンを処理できるかどうかも怪しく、処理できたとて控えるセーバードラモンや道連れブロッカーが…」と頭を抱えた。フリーを含めて対戦中は終始和やかにゲームができたのは対戦相手のお人柄によるものが大きい。対面した人が楽しいな、と思ってもらえるような態度はぜひ見習いたい。
4回戦 VSベルフェモン
お相手はベルフェモンを使い込んでいる印象のある人。今環境にあわせてどんなデッキに仕上げてきたのか気になるところ。
相手がレイジモードをなかなか握れていないよう。こちらは前に出してLvを重ねていくが、大型オプションによって処理される。負けじともう一度縦に伸ばすがまたもや取られる。さらにと「BT13アグモン」の登場からバーストモードまでつなげて盤面の処理と盾を4枚割る。こちらのリーサルまでたどり着いたが、相手は終始レイジモードを引けず、ゲームエンド。3回ぐらいLv3から駆け上がったか、よくもまぁラインを握れている。デッキの全貌まではわからなかったが、「なんですかそれ!」と驚くようなオプションを採用したりとトライアンドエラーがうかがえるデッキと対面するのはやはりおもしろい。
昼休み
ここで階段が崩れ3-1で8位でギリギリの本戦あがり。お昼休みを挟んで本戦とサブイベントのアンリミテッド(無制限)が開催される。お昼休みは終始和やかである。軽食をすますと、フリープレイをする人、談笑する人と各々リラックスしている。私はいうと、運営席ととある箇所にかじりついていた。運営の方が好意で新弾のC・U・Rを持ってきてくれたのだ。先述した通り私は新弾のカードをまったく持っていない。すがるようにカードを選別した。また参加者の1人が旧デジカのストレージを用意してくれた。これもまたありがたく吟味させていただいた。好意の上で創作ダンスを踊るかのよう。
本戦 VSメタルガルルモン
本戦はトーナメント形式であり、予選1位とあたる。
対戦相手は第2回いんふにてぃCSの決勝でも対面した人。実はその1度しか会ったことがなく、SNSでこちらの絡みに応じてくださるいい人。今日の旧デジカを提供してくださった人でもあり、以前私がオレンジ色の単色スリーブを探していたことを覚えていらっしゃり、なんと今日持ってきてくださった。なんという人徳。
先攻は私。育成をLv4にして2返し。相手は1コス「ガブモンX抗体」から2コスト「ガルルモン」に進化して1返し。1返しであれば後攻2ターン目にワーガルルモンでゲームスピードを上げられることはないのでは?と思い、育成から前に出して「BT13ライズグレイモン」から「BT13大門大」を出して1返し。相手は育成エリアで「STワーガルルモン」に進化。先攻3ターン目、盾を1枚割るといっきにリーサルを組みやすくなると判断し、ライズグレイモンで1点取り、「BT12大門大」を出してリーサルも見える。相手は前に出て盾に1点、捲れたのはトレーニング、その後ライズを戦闘で取り横にLv3を出す。逆にこちらのリーサルを押し付けられる。ここで育成から前に出すもLv5もなく、さらには大門大のアタックに対して「メタルガルルモンACE」で応じられターンを奪い取られそのままゲームエンド。
そこからの感想戦が熱かった。その方は「されていたらいやだったプレイ」と「これをされたから楽になったプレイ」を教えてくれた。
前者は育成エリアでLv5まで進化させて、前に出したLv3で盾を1枚取り、「BT12大門大」登場でリーサルを押し付けるプレイ。私はこのゴールは頭になかったような気がする。コスト踏み倒し登場に強迫観念があったのかもしれない。
後者は先攻3ターン目「ライズグレイモン」がアタックしたこと。レストしたのでワーガルルモンのアタックで処理できた。もしアクティブ状態であれば「メタルガルルモンACE」のアタック時効果か「メタルガルルモンX抗体」で処理されてしまう。しかしそこは処理させる、そこでLv6を切らせたという考え方ができるのかもしれない。「メタルガルルモンACE」の手札3枚のプレイヤー側からの重さと、相手ターン中にターンを奪いとることができなくなる、という裏目が存在したのかもしれない。また「メタルガルルモンX抗体」に進化するためには進化条件のため「ワーガルルモンX抗体」と「X抗体」もしくは「メタルガルルモンACE」が必要だったと考えると一つ返しの難易度があるのかもしれない。確かにシャイングレイモンは相手の盾を4枚にするとリーサルへのハードルはいっきに下がる。しかしそこを堪える・Lv6に進化させてライズグレイモンを処理させることでのうまみもあったのではないか。なるほどおもしろい。もちろんそこには育成Lv3、テイマー2枚から11000~12000を処理するこちらの難易度もあるが、その選択があったかどうか、そこまで考えを巡らせることができたかどうかこそ、プレイヤーに問われる「技術」「理解度」だったのかもしれない。今振り返ると、盾からトレーニングが捲れたからこそまた一つ難易度は下がっただろうが、捲れなかったらどうするつもりだったのか。確かに2コスト払ってLv4に進化、大門大アタックでライズグレイモンに進化してBT13大門大さえ出せれば8000のワーガルルモンを処理してカウンタータイミングを不発できたのかもしれないが…。
今思い出してもあちこちに考えが巡る対戦と感想戦。2人で対戦を振り返った昨日の数分。あーでもないこーでもないと反芻してこの文章を綴る今。なんて胸躍る瞬間。この得難いものこそゲームの真髄であり、中毒的になってしまう要素なのかもしれない。
その後もベガ立ちして本戦を眺めさせてもらった。ただの観戦者だがやはりおもしろい。サブイベントに参加したり、SNSでしかまだ知らなかった人にもゆっくり挨拶したりしたかったが家庭内情勢を鑑みてなるべく早期に撤収しなければならない。運営のお二人、参加した方へのしきれない挨拶に後悔しつつも会場を出て駅に向かった。
雑記
ここまで駄文を読んでくださった皆さんはお分かりの通り、ただただ相手の運が悪かっただけである。デッキ名に究極体を上げているが、その究極体に辿りついていないのだから。もしがっぷり四つに組んだらどうだったのだろうか。やはり今回握ったシャイングレイモンの厳しい立ち位置を感じてしまう。7月からよく戦ってくれたデッキだ。愛着はもちろんあるが、カードゲームは栄枯盛衰おごれるものもなんとやら。この新陳代謝はあってしかるべきのものだ。更に言えばあくまでも趣味の一つ。生活必需品ではない。今環境は特にアポカリモンが目立つせいか、デジモンカードゲームへの失望を見受けられることがある。シングル価格のせいか、LO(ライブラリアウト)という勝利条件でゲーム性を否定されたような気分になるのか、環境が種類少ないデッキが独占することになり自身のお気に入りデッキの価値が下がってしまったからか理由は様々である。私はその気持ちは否定しないし、「何言ってんだ!デジカおもしろいだろ!」と強制して押し付けるなんてこともしない。先述した通り、あくまでも趣味の一つ。カードゲーム自体が好きなのであれば別タイトルだってある。各々好きに遊べばいい。おもしろいと思えば遊ぶし、つまらないと思えば遊ばなければいい。単純明快である。ただ私は上記の対戦レポートでも述べた「胸躍る瞬間」がまだまだこのゲームには存在すると思うのでデジモンカードを遊ぶ。それだけの話である。
こういった感覚になるのは私がいくつかの別タイトルで遊んだことがあるせいかもしれない。デジカが初めてのカードゲームではもしかしたらこの劇薬を飲み込むような思いなのかもしれない。こういった私の意見も趣味との付き合い方の一つだと思っていただければ幸いである。
最後に
1回戦のマッチングの発表をトナメルだけでなくいんふにてぃCSのアカウントでも発表する時、運営の方が「今までスクリーンショット1枚だったんですけど2枚になりました」と喜んでいたのが印象深い。微笑ましくも運営の苦心に思いを馳せると、開催への熱意と継続への努力には敬意を払わざるをえない。ただ私は一端の参加者にすぎないが、縁の下でゲームを盛り上げる、遊び場を創り出す皆さんへの尽きない感謝の意で今回の記事を結ばせていただく。