裁定を正しく理解しよう

 カードゲームを嗜んでいく上で必ず理解しなければいけないもの、それはゲームのルールである。ゲーム進行や勝利条件など初心者向けはもちろんであるが、ここでは上級者向けの裁定の話に目をむけていく。ゲームごとに細かなルールがある。

 重要なことは裏取りである。体験談だが、以前オンラインでフリーをしていると対戦相手から間違った裁定を告げられた。違和感を覚えた私は公式がネットへアップしている上級者むけの詳細ルールをその場で確認する。その内容と異なっているように思える。対戦相手から話を聴くと、公式の大きめの大会イベントで対戦相手からその裁定を指摘されショップ店員のジャッジに確認したとのこと。ジャッジは判断が着かず公式へ電話しその裁定で間違いないという話になったらしい。対戦相手もそこからそういうものだと認識したらしい。確かにその裁定を鵜呑みにしてしまうシチュエーションだと思う。しかし私はひっかかる。そもそも公式があげている書面ルールと異なる。また大会開催は土日。公式は休んでおり、電話応対したものが果たしてルールに精通しているのだろうか。実は別件だがSNSで「事前受付した人のみ参加できる大会でとある店舗が大会受付をしていた。店舗曰く公式に電話確認したら許可が出たため実施した」という話が流れてきた。実に不可解な話だが実際に当日参加が実施された。しかし公式ホームページの内容と異なっているということがあったため、ついつい私も色眼鏡をかけ勘ぐってしまう。そもそも店員は本当に電話確認をしたのだろうか。
 かと言って私もその裁定を強く否定できない。こうなれば公式への問い合わせである。メールフォーラムがあるためそこで裁定を訊ねる。2・3日すると返信がくる。答えはやはり書面ルールに則った処理である。
 注意しなければいけないのはこのメールでさえも間違えることがある。後に公式から訂正メールがくることもある。時折裁定に関する内容がSNSでスクリーンショットとともにまわってくることがある。これに関しても注視する必要がある。
 話がそれるが、その裁定を堂々とSNSにアップロードし、のちに訂正メールが来た時、公式への憤慨を垂れ流しさも鬼の首を取ったような文面を添えているものを見かける。私はどうも釈然としない。もちろんあやふやな回答を返した公式にも否があるが、間違った裁定を伝播しようとした時点で私からすれば同罪だ。もし訂正メールが来たとしてもそこは粛々とした姿勢であるべきだ。またその内容が公式のルールと矛盾している場合、則るべきは公式である。水戸黄門も紋所のように回答メールのスクリーンショットを見せつけてルールのエビデンスにするのは甚だおかしい。過度なことを言えばどうにだって悪意をもっていじることができる情報をなぜ振りかざすことができるのか。

 まずは公式のルールを読み込むこと。そしてカードに書いてある効果を何度も読み返してみること。身内だけでは間違った裁定に気づかない場合もあるこういった時こそ、公認大会に出て普段交流のない人とやってみるのも手だ。思いもしらないところでルールの再確認ができる。

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