「盆トンボ」と「松の司」
今どき、川べり歩いてるとトンボが飛んでるじゃないですか。けっこうな大所帯で、あっちこっち好き勝手に。
あれ見ると、イワシの大群みたいに群れて飛んでたら面白いのになあ、なんて思うんですよね。いや、気味悪いか。いなごみたいで。
まあそのトンボ軍団は良いんですけど、小道なんかを歩いていると「ビュッ」と単機で鼻先をかすめるように登場するのがいるじゃないですか。一匹オオカミ的なトンボ。
あれが、でっかい「はち」に見えてビックリしてしまうんですよね。『ウホっ!はちだッ!』って。
と言いますのも、僕は「はち」が大の苦手でして。
なんなら世界中の「はち」たちの生きがいは僕の柔肌にするどいお尻の針を差し込むことなのではないかという疑いを持っており、
僕が呑気に歩いていると見るや「はち」たちは自慢の針(お尻)をグイッと向けて全速力で『ヨッシャー!!』っと飛んでくる気がするのです。(実際には「はち」もそんなにヒマではないと思うのですが。)
そんな「天敵」が襲ってきたかと錯覚を起こすのですから、僕の慌てふためきようも尋常ではありません。飛んで跳ねて、駆けて伏せて、手をバタバタと、上にやり下にやり。それはもう火事みたいな騒ぎなのです。
トンボなのに。
ほんと紛らわしくて困るので、トンボの諸君には一匹オオカミ的な飛行は控えていただきたい。そう思うのです。
しかし、こう雨が続くとトンボも大変なんじゃないかなって思います。「あーもう勘弁してよマジで。梅雨明けしたんじゃなかったのかよー。ガチで飛びずらいわー。」とか漏らしたりしてるのでは。
さて与太話もほどほどに。
わが家のお盆と暮れは『松の司』です。
それが「ならわし」といいますか、だいたい決まって飲む事になってます。
僕の好みの第一等が「松の司」ですから、ご先祖さまたちの口にも合うのではなかろうか。という魂胆でして。(ほとんど僕が飲んでしまいますが。)
華やかでハッピーなパーティー向きの口当たりではありませんが、じんわり胃に沁みるいいお酒。温度が上がっても味がモッタリしないので、家族とテレビの前でゆったり飲むのにも、もってこいなのです。
写真は昨年のお盆のもの。
この年はご先祖さまにキュウリに乗ってお越しいただいて、ズッキーニに乗ってお帰りいただきました。(なんとナスを切らしていたのです。不覚。)
しかしまあ、なんとなくですが、ズッキーニという響きは『外車』感もありますし、きっと快適な乗り心地であったのではないかと思っています。
一年はあっという間ですね。
それでは、また明日。