最高に面倒で、最高にうまいラーメン。
「食べ物に対するハードルが上がりすぎている」
そんなふうに思うことがある。
あそこのアレはおいしかった。
そこのソレはまずかった。
という会話が当たり前に成立し、
お店には点数がつけられる世の中だ。
ハードルが上がりすぎた人になると、
「これは私が求めるおいしさではない」
などと怒りはじめることすらあると聞く。
事態は深刻である。
ちょっとおいしいくらいでは満足できない。
「すごくおいしくなくては困る体質」に
なってしまっているのだ。
でも、考えてみてほしい。
全てのお店が最高においしい必要なんて
どこにあるのだろうか?
そりゃたまには絶品に舌鼓を打ちたいし、
おいしいものを食べれば、
とびきり幸せな気分にもなる。
しかし、それにはどこか
「きちんと味わわなければいけない」
という張り詰めた気分も伴う。
そう。
おいしいものは緊張するのだ。
今日はほどよく気が抜けていて、
ほどほどにうまいものを気楽に食べたい。
そういう日は誰にだってあるはずだし、
すくなくとも今の私はその気分のひとりだ。
などと思いながらコンビニを物色していて
見つけたのがこのラーメンです。
自らハードルを上げまくっている。
「最高」がふたつも並んでいる。
ラーメンに「。」がついている。
ここまで言われたらプラセボ効果で旨みを8%くらい多めに感じるのではないだろうかというほどの上げっぷり。
そして、肝心の味わいですが、
おいしかったです。
スープ熱々、麺はもちもち。
いやはや、
カップラーメンも進化しましたね。
きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。
それでは、また明日。