「ほたるいかの沖漬け」と「ひょっとこ」
美容室でシャンプーしてもらう時、
顔に紙を乗せられますよね。
その状態でゴシゴシやってもらうんですけど
「かゆいとこないですか」
「大丈夫です」
「伸びましたねえー」
「ええ、まあ(一応、人間だからね。)」
などとやってると、その紙がズレてくるんですよね。
目がはみ出そうになってくる。
そうなったらもう、心が落ち着かない。
おれは客だぁ、千を出せ!
というカオナシスタイルで
「紙を定位置に戻してくれ」
と言うことができればいいのですが、
私のあたまに取り組んでいただいている手前、
何となく気が引けて言えない。
ズイっと自分でやっちゃうのも強引では?
などと思ってしまう。
(あまりの小心者ぶりに我ながら呆れる。)
頼まず。手を出さず。となれば必然的に
表情筋をフルに活用して紙を動かすしかない。
唇に引っ掛けてウゥッと。「ひょっとこ」のように。
言うまでもなく、
最高に不細工な表情である。
このタイミングで紙を外されたら
美容師さんは120パーセント腰を抜かす。
そもそも、
薄い紙なので少し透けているかもしれない。
妖怪シースルー・ブオトコ。
最悪だ。笑えない。
鬼太郎に通報されるかもしれない。
そんな妄想のすえ、
スマートな表情で紙(ティッシュ)を動かすトレーニングを自宅で始めようかと本気で考えている今日この頃です。
さて、与太話もほどほどにお料理の話をしましょう。今日の「ふつかよい」は昨夜のコレのせい。
「ほたるいかの沖漬け」
①ホタルイカの目と口を取り、醤油、みりん、酒(1:1:1)を煮きって、冷やしたものに漬ける。
②2〜3時間ほど放置
③お好みで針生姜(おろし)や柑橘の皮などをトッピングする
完成!!
ちょっと浅めの漬かりぐあいが、もう最高。
那智の滝みたいにお酒がのどを落ちてゆきます。
生きとしいける全ての生き物に
「ありがとう」を伝えたくなるくらいウマい。
しかも初めて作りましたが、すんごい簡単なんですもの。
なぜもっと早くトライしなかったのかと涙を流して唇を噛む思いでした。
是非、お試しください。
それでは、また明日。