「ワイルド燗酒」 と 「ひとりごと」
松尾スズキさんは、人が酒を飲む理由について
と書いていました。ほんと、その通りだなあ、と。自意識が煮詰まって、息苦しくなることありますもんね。あるある。
よし。これで、今日も飲む理由ができたぞ。
なんていうんで、
「僕はね、自分を薄めるために、今から缶ビールを飲むよ」
と、奥さんのほうを振り向くと、
がっちりイヤホンをしていたのでした。
……やっぱり、ただの飲兵衛のままでいいか。
思い直して、プルトップを勢いよく起こしたのです。
さて、与太話もほどほどに。
トップの写真は先日BBQにお呼ばれした際にこしらえた「ワイルド燗酒」です。アルミちろりを忘れたので、キッチンポットで代用。野趣があふれています。
ちなみに中身は日置桜の純米です。
山を眺め、鼻が痛いほどの清冽な空気を吸い、木々のざわめき、鳥の声に耳を澄まして、杯を傾ける。日本酒っていうのは自然の中で飲むと、またいいものですね。燗酒最高。なんというか、味がせせこましくない。おおらかですよ。ええ。
それにしたって、ほぼ直火でがつーんと温度をあげてしまってるわけですからお酒としてもびっくりしているはずなんです。しかし、ダレない。むしろ際立つ、足腰の強さ。参りましたの、鳥取銘酒。やはり日置桜は稀代の大横綱だな。と認識を新たにしたのでありました。
きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。
それでは、また明日。